映画「変態仮面」が予想以上に受けているようで。
今回の企画のようにビジネスではなくまず作品への愛から始まれば、それは伝わるものなのでしょうか。
しかしジャンプ連載当時は最近のようなサブカル受けは皆無だったはずで、永井豪のエロ系作品のような再評価だなと思いつつ、元々「Hする」の「H」が「HENTAI」の頭文字であるように、当初は隠語的ですらあった「変態」という単語がこの20年の間にサブカル的に消費可能なポップなフレーズになっていったのだなあ、といろいろ論を組み立てて悦に入っていたのですが、先刻ふと「ヘンタイよいこ新聞」を思い出してしまい、論が全部水泡に帰したところです。
自分も連載当時「変態仮面」はけっこう好きだったのですが、同時期に連載され10週で駆け抜けた打ち切り漫画「大相撲刑事」のあまりにも酷い下品さの方が記憶では勝っています。相撲の取り組み中に肛門からサナダムシが出てきてそれを振り回すとか、絶対今無理。
あと、中学の時何故かクラスの男子内で「THE レイプマン」が大流行し、男子同士の朝の挨拶が「ぬるっ!」「どっどっど!」になったりと著しく頭の悪いことになっていたのですが、あろうことか授業中にこっそり読む馬鹿がいて案の定先生に見つかって没収され、放課後に親呼び出されて親子で泣きながら帰って行ったことを思い出しました。無論、その時点でブームは終焉を迎えました。
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「内容は素晴らしいのにカヴァーアートが残念なアルバム 20選」
すごくいい企画だ。絶対あると思ったTeenage Fanclubが入っていたので満足した。
確かに"Bandwagonesque"は筆頭ですが、この頃の彼らは"Thirteen"も"Grand Prix"も総じてジャケット酷いのはこれ何ででしょうか。
ちなみに私が今まで購入した中で一番衝撃的にアレなジャケットだったのはこのアルバム。何かいろいろ超えてヤバいレベルに達している。全然無名のバンドでこれ以降リリースしてんのかどうかも定かではありませんが、内容はDinosaur Jr.がやる気を更になくして前向きな気持ちほぼゼロになり、ギターにエフェクトかけるのも面倒臭くなったような音です。当然よれよれの音ですが自分は結構好きです。
日本でこういう企画はいろいろ弊害あってやりにくいだろうし、自分でもリスクを考えるとやる気になれない。森高千里全盛期のこれとかは完全に確信的にやってるわけだし、Saori@Destinyのこの盤くらいかなあと思いつつCD棚ペラペラめくってたら、あったよ。「内容は素晴らしいのに」というところも含めて衝撃的にアレなジャケット。UAの「泥棒」。きっとリアルタイムでこのジャケ見た人は概ね、アルバムタイトルも相まって店頭でものすごく考え込んだと思う。俺は考え込んだ。