日本のヒップホップってトラックの音楽的なところは別にしてリリックの部分を考えれば、一番近いのは海外のヒップホップよりむしろ日本の70年代フォークソングだと思う。初期は社会的なところが中心だったのが時がたつにつれて一部を除いてどんどんパーソナルな内容がメインになっていったところまで含めて。あとは誰かが森進一に新曲を書き下ろせば完璧だ。

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昨日は渋谷公会堂すかんちの30周年ライブ。
演奏も素晴らしかったのだけど、でもShima-changが戻ってきただけでもう全部OK。まだ体は動かなくて車椅子で歌声も多少たどたどしいところはあったけど、でも「Sugar Sugar Baby」と「好き好きダーリン」フルコーラス歌い切ったよ。「好き好きダーリン」の3人絡みヴォーカルを聴ける感動。
彼女はそれまで「女だてら」系主流のバンド女子の中に「可愛い」を大々的に持ち込んだ先駆者の一人であり、GO-BANG'Sあたりもだけどそこらへんはもっと歴史的な評価をされるべきだと思う。もちろん彼以降所謂「ロックスター」的な立ち位置を担う若手がほとんど出てこないまま孤高のギターヒーローであり続けるローリーも。

あとアンコール後、全盛期の4人+ドクター田中脱退後に正式メンバーになった小川さんの5人がステージ中央に集まる中、するっと去っていったサポートベースの佐藤研二(ex-マルコシアス・バンプ)の気の使いっぷりにも心を打たれた。

それと、頼むからSONYはとっとと過去の彼らのアルバムを再発しろ。配信も開始しろ。こういう現役バリバリのライブをやってるバンドの音源が普通に手に入らないのはおかしいよ。まあ、ブックオフに行けば時々あるし、アマゾンでも一部を除けば1000円以下で買えるんですけど。