公に謝罪すべきと考える事象があった場合、最初に行うべきは結果への懺悔ではなく、その事象が発生した動機・原因の客観的洗い出しとその報告なんじゃねえの。っていうのは言っちゃいけないのか。

つうか日本のスポーツ界が大きな犠牲を払いながらようやく精神論根性論的なところから抜け出そうとしている最中に、アイドルがそういうことを「けじめ」とするのは本当ダメだと思う。アイドルのストーリーが多分に情緒的精神的なところに根ざしているのは理解してるつもりだけど、でもそっちは行っちゃいけない方向だ。もしこの後また文春が頑張った結果別の子がネタにされた場合、そっちに待っているのは根性論のインフレですよ。ダメだそんなアンチ以外誰も喜ばないの。

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ソニー、MDプレーヤー事業終了へ 最後の機種も3月で出荷終了

遂に終了。MDって結局過渡期でしかなかったよねとか言い出したらじゃあ一体DCCは何だったんだって話になるので言わない。
ポータブルCDプレーヤーもラジオとか懐中電灯並みのブリスターパック的な簡素なパッケージで販売されているものくらいになり、でも今もカセットで演歌聴いてるおじいちゃんのように配信に馴染めない人もそりゃそれなりにいるわけで、こっちは当面細々と続くのでしょうか。それとも据え置きとCDラジカセだけになっちゃうのかな。いや「カセ」はどうなんだ。

ただ、VHS対ベータとかLD対VHDとか8mm対VHS-CとかMD対DCCとか、そこらへんのハード規格争いは迷惑ではあったけどまだ自社が覇権を取るための比較的前向きな争いだったのに、ようやく先日あたり落ち着いた感のあるDRMとか圧縮形式の違いによるどうこうっていうのはどちらかといえば「いかに既得権益を守るか」っていう非常に後ろ向きな感じがいたしまして、まあそりゃ不況だよねという気持ちにもなります。

ちなみに我が愛する80年代UKバンドThe Fixxの唯一国内発売された映像作品はビクターから「VHDのみ」という非常にエグい仕様でリリースされ、VHD敗北確定後もVHS等で出し直される気配もなく、非常にやるせない心持ちであった記憶。それでもあの時親メーカーのハード戦略の都合に顧客側として苦渋を飲まされた経験が、今の自分のスタンスの礎のひとつになっている。ということにしておく。