浜崎あゆみの新譜「A Classical」は旧曲をクラシック的なアレンジにしたアルバムだったのですが、彼女にしては珍しい初回限定盤なしの1種のみ発売。「○枚買ったら何とやら」みたいな複数枚買いを誘うキャンペーンもなかったので、実にシンプルに「コアファン層の人数」が見える形になったわけですが。
結果初動25,000枚。何とかオリコン1位にはなりましたが今週2週目には30位まで後退して累計28,700枚。
シングルは2010年9月以降リリースなし、アルバムは出していましたがそれ以外のリリースはもっぱら過去のDVDのBlu-ray化やDVDのBOXセット、Playbuttonでのアルバム再発と、完全に過去作のリサイクルという昔のロックバンドのような状況になってまいりました。

ここまで頑張ったんだからもういいんじゃないかな。ちゃんと恋愛して結婚して、夏にライブやって年末にディナーショーやって翌年の食い扶持を稼いで。思い付いた頃にアルバム出して。もうそろそろそんな生活で。

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戸川純早瀬優香子Cocco椎名林檎あたり、かつてはそこそこ需要があったはずの「メンヘル女」枠って今どうなっちゃったんでしょうか。椎名林檎東京事変でそれまでのパブリック・イメージからの脱出に成功して以降、あんまりメジャーでは見なくなってしまったような気がする。今ならさめざめとか転校生あたりがそこらへんということになるんでしょうが、でも全然以前の人たちと活動規模が違い、実に細々と暮らしている感じがしてたまらない。
V系のそういう感じの歌詞の人たちの方に行ったのか、「メンヘル男子」というこれまでにあまりなかったジャンルである神聖かまってちゃんに持っていかれたのか。しかしかまってちゃんはメジャーデビュー以降それ以前からのファンにとってはやりきれない方向への活動も目立ちます。
それとも、そういうミュージシャンは「共感」がキモなので、もっと身近なニコ動のそういう感じの人の方に行ったか。でもそんな感じの女の子いるにはいるけどメジャーに上がってこれそうなほどの「芸になる」メンヘルさを持っている子は皆無ですし。
もしくはそういうのってミュージシャン本人はガチでも受け手は半ばサブカル的なポーズとして受け止めている部分も大きいので、そもそもそういうポーズを取りたがる女の子の総数が少なくなっちゃったんでしょうか。何かそれはそれで寂しいな。迷え!思春期!