もし、アニソンがすべて昭和のロボットアニメ風だったら

酷い企画の割には試聴した限りちゃんとそういう感じにできている。影山一郎もいいがバックトラックもきちんと作り込んである。ムチャ振りにむしろ現場が奮起した結果だろうか。つうかこれ、どっかで誰かが夜中にカラオケでそういうことして遊んでたのを商品にしただけちゃうんか。

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神聖かまってちゃんのメジャーデビュー時のインタビューで、みさこが「このバンドはやってる曲はポップだけどバンド自体がポップじゃないので、自分がその部分を担当していきたい」みたいなこと言ってるのを読んで、彼女はこの頭おかしいバンドの中での良心的存在だと思っていたんだけど、先日バンドじゃないもん!のライブを見て甚だ不安になり、「パヒパヒ」のPVを見てやっぱりこいつも頭おかしいと確信した。むしろこういうタイプが一番ヤバい。

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9/26の少女時代の新曲は"Oh!"。本国ではもう2年半前の曲を満を持してというか今更というか持って来ました。
が、この曲は楽曲的には"Gee"並みの怒涛のキャッチーさを持った佳曲であることには間違いなく。"Gee"もそうなんだけど、こういうメロはなかなか日本にはないわけで。
つくづく思うんだけど、国家予算ぶっ込んでメディアに過度に押し出させる形で垂直立ち上げしようとしたことが結局どれだけ音楽としてのK-POPにマイナスに作用したか。「海外のポップスに情景を抱いて微妙にパクりながらも独自の形を模索していた70-80年代の日本のポップス」的な状態の現在進行形を飾らずにそのまま輸出して世に問う形にしていけば、規模はとにかくきちんとジャンルとして受け入れられ、作詞も作曲も日本人でどこがK-POPなのかさっぱりわかんないとか、韓国人楽曲でも楽曲の質とか抜きにして叩かれたりとか鬼のような粗探しでパクり認定されたりするような今みたいな状況にはなってなかったのに。

ちなみにPSYさんの"江南スタイル"は大好きです。ビルボードのHOT100の11位まで上がっています。どういう状況で上がってきているかは正直わからんですが、8月の時点でこういう報道。フロアとかを含めて口コミで広がっていった"スキャットマン・ジョン"的なウケと考えれば非常に納得がいきますし、それができるだけのインパクトはある。必要以上にある。
PSYさん以前から時々日本でもネタにされていますが、そもそもがネタ要員というか、「無駄に動けるデブ」というかスター錦野とか今田耕司の「ナウ・ロマンティック」的な風情を恒常的な活動形態としている人なので、これ本人にとってはもう最高の状況なんじゃないでしょうか。
でもPSYさんの音源が日本発売されることは、この曲がもっとエラいことにならない限りはないような気もします。Wonder Girlsが討ち死にし、少女時代も撤収した今、「今アメリカで大流行中! 一番ホットで最先端のK-POPはこれだ!」なんて日本で報道した日には、今まで大金かけて積み上げてきた「K-POP」のパブリック・イメージ一瞬で全壊ですもの。これは辛いぞ。