アップル、音楽SNSの「Ping」を廃止へ

AppleがiPhone5とか華々しく発表するのに先駆けてこっそりPing撤収。Appleにしては何のフィロソフィーも感じられない、「よそがやってるからうちも」的なアレだったのでさもありなん。

ーーーーー

GLAY、ポニーキャニオンと提携しシングル2枚同時発売

結局フォーライフとは速攻で切れちゃったってこと? フォーライフ大丈夫なの? 本気でヤバくない?
このトップで紹介されているアーティストからGLAYがいなくなると考えると結構本気でゾクゾクするね。

ーーーーー

先週の金曜、下北沢QUEで井乃頭蓄音団と忘れらんねえよという、愛すべき糞バンド2組+1が出るライブがあったので観てきました。

■忘れらんねえよ
生で初めて観る。「ドラマーが下手」という体でやってますが、思ってたより全然いい。つうか全体としてはけっこううまく、グダグダしたところはあまりない。むしろいい意味でのドシャメシャ感。こういう音は好きだ。
MC含めて聴いていて何となく「やる気や上昇志向は人並み以上にあるが計算はしないというかできない」的風情を感じるとともにこういうギターバンドではあるけれど経由地はむしろ70年代フォークに近いマインドではないかと思った。着地点そのものはTheピーズとかとそんなに違わないのに、最終的に何とも違う空気感が漂っているのはそのせいだろうか。
そして歌詞の訴求力が生だとハンパない。"Cから始まるABC"の「オナニーで失われるエナジー いい それでいい」は日本屈指の名歌詞だと思います。割とマジで。

■雨先案内人
仙台在住のVo/Dr♂・Vo/Key♀・B/Cho♂の3人組。
ぱっと思ったのは「20年前だったら絶対渋谷系やってるセグメントの人たち」。ただそういう空気感なのに実際はもっと雑多な音楽性できちんと音を鳴らしているのが今の子たちなんだなあという気持ち。音の振れ幅は比較的広いのですが、きっちり自分たちの色は持った好バンド。
ただ、客へのレスポンスやコールの要求が異常なレベルで、かつ歌詞やMCもフレンドリー通り越して時折馴れ馴れしさすら感じてそこは正直「ちょっと鬱陶しい」。何だろうこれ。最近の「等身大」J-POPの流れでこうなってしまったのだろうか。いや、若いオーディエンスががそういうノリに慣れていてOKならおっさんがついていけてないだけなのでそれでいいとは思うんだけど。でもやっぱこのノリは正直キツい。
それでもそういうネガな気持ちを全部吹き飛ばして余りあるのがKeyの女の子のバンドとか絶対しなさそうな素朴な可憐さ。普通にしてても可愛いし、ステージ上の表情・仕草もひたすらキュート。彼女のためだけにライブに通ってもいい。むしろ通いたい。
しかし、もし今後メジャーからのお誘い等があったとしてもレーベルは選んだ方がいい。うっかり変なレーベルと変な契約しようものなら三者横並び的な今の体制から女の子ワントップ型に変更を余儀なくされるか、最悪実際にデビューするのは女の子ソロ名義、みたいなことにもなりかねません。注意だ。

■井乃頭蓄音団
先日初めて見たときは衝撃的すぎてあんまりステージ全体見れていなかったんだけど、今回はじっくり見られた。メンバーを「松尾」「アフロ」「ヒゲ」「パーカー」「病弱」という形で判別できるようになりました。クドいMC含めてやってることは前に見た時とほぼ変わらないのだけど、それでもいい、前と同じものを何度でも聴きたい観たいと思えるバンドであることを実感。そこにいること、音を出すことに圧倒的に意味があるバンド。楽しいんだ、かっこいいんだ。

QUEは満員近く、250くらいでしょうか。今回は井乃頭蓄音団のライブアルバムのレコ発ライブで彼らのファンは総じて集まってこの動員と考えると、もう一声、LOFTとか埋められるくらいになったらもう少しメディアにも乗ってもう少しうまいこと転がっていけるのかな、と思います。それをどこまで彼らが望んでいるかは別にして。
本当にいいライブバンドなので、都合が合えば一度是非観てみてください。

あと、忘れらんねえよのVo/Gが井乃頭蓄音団のTシャツ着てフロアのけっこういい場所に陣取り、「松尾ー!」「いい曲!いい曲!」といちばんでかい声出していて、お前どんだけ好きなんだよと思った。