土曜はお台場のTOKYO IDOL FESTIVAL行ってきました。
今年で開催3回目なのですが、始まった当初と比較するとアイドルONLYの企画ライブも異常に増え、その存在意義はどうなるの、とも思ったのですが、やっぱこれだけ数が集まると壮絶だし、アイドルの子たちにとってもこのフェスはちょっと特別に捉えている節も見受けられて一安心。
とりあえず昼頃にZEPP DIVER CITYに入ってスタート。


Negicco
3年くらい前、何かのはずみで彼女達が気になって探ってもまったくCDが入手できず、駄目もとでiTunesを検索したら1曲だけ出てきた"My Beautiful Life"を繰り返し聴いていた思い出。ようやく生で観た。
TIFに出られた、メインステージでできると言って泣いている。去年TIF開催日には新潟で梨を剥いていたそうです。そういうところをベースにしてずっと活動してきた彼女達。この1年の確変の大きな部分はT-Palette所属によってもたらされたものだけど、でも何よりも10年近く腐らずに強い意志を持って続けてきたことがそれ以上に大切なことであり。そして大きくなったからといってカッコつけることもなく、相変わらず客席にネギを投げ込んでいる。
アイドルが大きくなるためには何がしかの「ストーリー」が必要だと思っているのですが、今まだ大ブレイクしていないアイドルで彼女達ほど屈強なストーリーを持っているグループは他にいないのではないかと思います。もう少しでかくなって、もう少したくさんの人に愛されてもいいと思う。


さくら学院
強制卒業によってエースとツインタワーを失った彼女達が現在どういう状況なのかを偵察。
去年観た時のイメージよりもっとアッパーな感じがしました。可愛いし非常に好ましく観ていたのだけど、アベレージは高いものの何か有無を言わせない突出したアピールポイントがなかなか見当たらないのも事実。通知表「オール4」みたいな。何かもう少しそのせいで他を少し失ってもいいから、図抜けるような何かを得てくれればと思いました。


東京女子流
ほぼ1年ぶりに生で観た。ぱっと5人が出てきた時「何かでっかくなったなあ」と思った。その存在感が、ということであり、あぁちゃんの何がどうとかという意味ではないので誤解しないでいただきたいのですが、とにかく1年前よりも実に堂々としたパフォーマンス。MCにも非常に余裕が見られます。そりゃここまでほぼ止まらずにずっと来たんだもの、それくらいにはなるわなあ。


吉木りさ
もう上がりまくったテンションをどこに持って行っていいのかわからんという感じの叫びまくり走りまくりのパフォーマンス。先週のヤンマガのグラビア見てる分にはこんな姿は全く想像できないですよ。
うっかり民謡習って演歌歌手を目指し、でも歌手になる前に別の仕事で名を上げて、いざ歌手デビューしてみたら演歌じゃなかったという、水樹奈々を雑にトレースしたような経歴なわけですが、これからも「雑な水樹奈々」的に歌手活動していっていただければ。


SKE48
まだメンバーの顔と名前あんまり知らないんだけど松井玲奈と秦姉さんが不在なことはわかった。とはいえ大人数での大きなアクションのダンスは確かに気持ちいいし、30分強のステージで衣装替えまで行っちゃうのもアリなんですが、ただその着替えのせいで途中で非常に長いトークが2度も入り、流れという意味ではどうにも。あのアクションを流れできっちり見られたらそりゃ素晴らしかっただろうに、そういうのはこういう企画ライブじゃ見せてもらえないのでしょうか。
何にせよ恐らく彼女達も大きくなってこの会場のキャパでは今後は難しいでしょう。来年以降NMBとかHKTとかにスライドしていくのか。


■しず風&絆〜KIZUNA〜
生バンドをバックにLaughin' Nose、ブルーハーツジュンスカとまあそういう系のカバー曲をメインにして押すもんですからそりゃ勢いも付く。観客同士で肩を組ませてヘドバンさせる等、V系バンドにインスパイアされたと思わしき客いじりも多数。そしてそれに嬉々として乗っかり爆発的に盛り上がるオタ諸兄の錬度もハンパない。ただ楽しくはあるんですが、多少「狭い」ところで盛り上がってる感はありました。可愛い子が非常に多いところは素敵ポイント。


バンドじゃないもん!
今年の夏、みさこはこの「TOKYO IDOL FESTIVAL」と、かまってちゃんとして青森の硬派フェス「夏の魔物」とに出演するという、もうどうにも頭のおかしいことになっているわけですが。
かまってちゃんを観るたび、の子とかちばぎんに喋っている途中で遮られたり罵られたりと虐げられているみさこを可哀想だと思っていたのですが、その枷が外れるとこんなダメな方向にすっ飛んでいってしまうのかと半ば呆れながら見ていた次第。楽曲はおよそツインドラムの意味が全くないポップな楽曲で、ドラムは正味見た目上の小道具としての機能なわけですが、それはそれでいい。ただ、持ち時間のかなりの部分をスイカ割りとかメジャー・デビューの宣伝に費やしたり、無闇やたらに飛び跳ねていたり、やっぱ枷をはめておくくらいが普通に可愛くてちょうどよいのだということが大変によくわかりました。
あと、彼女達は4グループ出た企画ステージのトリだったんだけど、BABY METAL目当てのファンが抜け、しず風&絆〜KIZUNA〜のファンが抜けた後のいかにも寂しい客入りはどうなのか。運営側はもう少し出演順に気を遣ってあげてください。


私立恵比寿中学
とりあえず暫定推しメンは真山。


ぱすぽ☆
とりあえず暫定推しメンは紗子。


でんぱ組.inc
今まで観たライブで何に似ているかと考えたら、一昨年のサマソニで観たThe Drums。「Let's Go Surfing」を聴いているだけではわかりにくい非常にダークな空気感のライブだったのですが、何かそれと似た空気が彼女達にはあった。恐らく彼女達は100%明るくやっているはずなのに、完全に陽性には見えない不思議な感触。芝居がかった一連のアクションも、ほぼネタ的な小芝居のはずなのにどことなく80年代UKのNew Wave的な諧謔性の匂いがしたり。これは一体何だろうと考えて、自分の語彙の中で選ぶとすれば「儚さ」というフレーズになるのかもしれません。何とも言語化しにくいんだけど、CDでは気づきにくいものの間違いなく独特の空気感をまとった不思議なユニットでした。アキバ的なアニメ声とかものすごく癖はあるしなかなか広くアピールするのも大変かとは思うんだけど、でもきちんと追っていくことで何か他のアイドルにはない何かを見られるんじゃないかと、そう思いました。


メイン会場がZEPP DIVER CITYになったことで俄然場としての居住性がよくなりました。ZEPPは確かに湾岸スタジオとは離れているのですが、まあ「フェス」と考えればこのくらいの距離はあまり気にならない。係員の数も増えて最低限の誘導や整理もできていたようだし、昨年に比べたら随分運営は良くなったかと思います。ファンが体重を一気にかけた結果一部ステージが崩壊するという騒ぎもあったようですが、これは運営のせいにするには酷ですし、湾岸スタジオ屋上との往来が相変わらずボトルネックになっていた点も、ここはもう建物の構造上如何ともし難いですし。
気になったのは、DIVER CITYが会場になったことで発生した往来の間にある信号に係員が誰も居ないため信号無視でかなり危険な状況があったこと、これは相変わらずですがゴミの管理が甘いことくらいでしょうか。
あとは、屋上や屋外のフリー会場に出演していた女の子の中に炎天下での激しいアクションで著しく消耗していた子がいたという話も聞きました。今後続けていくために、演者の皆さんの健康管理にも気を付けていただきたいです。
まだ観られていないグループもたくさんありますし、また来年楽しく参加するつもりです。とはいえ日曜日は西武ドームに行ったんだけどな。