五木ひろし vs 北島三郎」でネタを作っていたら思った以上に手間がかかって現在頓挫中。
とりあえずフジロック行ってきます。

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The Fixx / Beautiful Friction (Album)

9年ぶりのオリジナル・アルバム。もうそれだけで何だかグッと来る。
1983年、The Policeの"Synchronicity"を好きで聴きまくっていた折、そのアルバムツアーの全米公演の前座にこのバンドが出ているという噂を聞いて試しにレコード聴いたところ、むしろこっちにより深くはまってしまい、そのまま延々聴き続けているThe Fixx。もう30年近くの付き合いになります。あるバンドを好きになったら関連の他バンド音源を漁っては更にどんどん深くハマっていくという、現在に至る癖に最初に誘ってくれた愛すべき糞バンドです。
レーベル移籍を機にアメリカに拠点を移した途端、それまでの鬱屈したところのある緻密なポップネスから一転、何だか雑な感じのする音になってしまい、それ以降は新音源聴いてもいまいち盛り上がれなかったのですが、今回はバンドロゴも全盛期のものに戻り、ジャケのアートワークも2nd,3rdを彷彿とさせる雰囲気というか、それもそのはず当時のジャケットイラスト担当George Underwoodをまた連れてきています。そりゃもう聴く前からアガらないわけがない。
そしてその音。少なくとも意図としては予想通り「原点回帰」的な部分が間違いなくあります。決してその意図が全面的に成功しているとは思えないのですが、M-4の水滴が転がるようなギターワーク、M-8の凛とした佇まい、そして完全に全盛期まんまのAメロのM-10。所々に中学生の時の魂を呼び起こすような瞬間があって胸が熱くなる。やっぱこのバンドは自分にとって特別なバンドだと再認識した次第。

発売はどインディーズで渋谷タワーレコードにすら在庫がなく、元々マニア受けするようなバンドでもないのでセレクトショップとかに置かれる可能性も極めて低く、つまり恐らく日本中探しても店頭に並んでいる可能性は極めて低い、そんなアルバムですが。
あと自分が彼ら史上のベストワークだと思っている3rdの"Phantoms"、せめて再発しておくれ。