いつも月1でダラダラ仲間で飲んでるのですが、今回は日の高いうちからちょっと長めにやることにしました。
6/16(土)の15時くらいから21時くらいまで。渋谷Softでやります。
自分も久々にカバー回す予定です。回すっつってももうBPM合わすとか頑張らず、ひたすら曲をかけるだけの体で。出番は20時くらいからの予定ですがだいたい時間中店内にいるので、よろしければ話しましょう。よろしくどうぞ。

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リリース1週間後にはBOOKOFFにうず高く積み上げられ、ほどなく105円値札が付きまくっていたももクロ行くぜっ!怪盗少女」のメンバージャケ盤。今やとんでもないプレミア付き。セドラーの中にこれを見切った方はどの程度いらっしゃったのでしょうか。世の中は何かと難しい。

あと、中古盤の値段って世の中の相場があからさまに反映されてて残酷だと思った。

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昨日は下北沢GARDENでBeat Happening
主に若者向けに若いバンドを紹介する素敵シリーズイベントですが、今回はパスピエHeavenstamp・チーナと、気になっていたもののこれまで観に行けなかった3バンドが揃っていたので何とか頑張って行ってみました。

■チーナ
Vo+Key、コントラバス、Violin、G+Syn、Drの謎編成の5人組。
2年前のミニアルバムがけっこうよくて、その時の印象から勝手に「ストイックそうなバンド」というイメージを抱いていたけれど、全然違った。「楽団」的空気すら漂う基本はすごくハッピーな音楽集団。がっつり楽しいステージでした。来月ようやくそのミニアルバム以来のフルアルバムが出る。


Heavenstamp
ダンス・ミュージックだけどものすごくバンドサウンドとしてもソリッド。こりゃCD音源よりライブの方がずっといい。曲によっては入っているはずのシーケンスは目立たず、ほぼギター2本、ベース、ドラムで鳴らし切る。CD聴いた時に感じていた器用さは思ったよりライブでは感じなかったけど、その分バンドとしての基本性能の高さが際立つ感じ。
ただ、こういう音であればあんまりこまめにMC入れず、グルーヴつなげてグイグイ持っていってもらえるともっと良かったような気がした。曲のどうとか説明しなくても、音だけで十分説得力あるよ。
こちらはEPでメジャーデビューから1年、ようやくフルアルバム出る。


■井乃頭蓄音団
今回の4バンドのうち唯一知らなかったバンド。全く期待せずに見始めたら一瞬で心持っていかれた。
演奏もうまいし歌もうまい。でも出てくる音は「面影ラッキーホールに精神を侵食された自虐的な曽我部恵一バンド」というか「馬鹿+フォーク+ブルース+昭和歌謡+ペーソス+馬鹿」というか、もうやる曲やる曲が心底嫌になっちゃう佇まい。フロントマン松尾の、やる度にいちいちキャラを変えてくるMCもものすごく面倒臭い。
結果として40分ほどのステージの間に異常な存在感を示すだけ示して去って行きました。すぐに物販に出てきたけど。

もうこういうの大好きだ。心の底から最大級の賛辞を込めて呼びたい、「馬鹿」と。
アルバムは去年の4月に出てたみたいだけどもうどこにも在庫がないので、仕方がなくAmazonダウンロードした。


パスピエ
ずっと生で観たかったんだけど、なかなか予定が合わずにようやく今回。
一切メディアに顔出しをしていないバンドなのでその風貌にも興味があったわけですが、ああいうニューウェイブ的な音を出しているのに男4人のあまりにも垢抜けていない「普通のアマチュアバンド」然とした様子に軽く衝撃を受ける。特にもうすこし線の細い感じかと想像していた中心人物成田の喋り方含めた「ああ、こういう奴絶対高校のクラスにひとりはいるわ」的雰囲気に驚く。あんたらもうすぐメジャーなんだからもうちょっと作り込んでもええんとちゃうか。
一方、Vo.大胡田は予想以上の美人。個人的には「若い頃の中島みゆき3:80年代の戸川純3:渡辺麻友2:松井玲奈1:他の何か1」的な感じとお見立ていたしました。そんな黒髪ポニーテールが曲に合わせて小首をかしげてみたり、諧謔性を感じる微妙な振り付けをしてみたり、時折目をかっぴろげて咆哮したり。彼女だけは完璧に80年代サブカル満漢全席的な佇まい。
そのズレが何とも面白く、かつ予想以上にきちんと「ライブバンド」だったこともあり、ステージとしては大変楽しく。メジャーで揉まれてさらにランクアップしてほしい。
6/27にメジャー初アルバム。普通にきちんと売ればそれなりに売れると思うんだけどな。


どのバンドも素晴らしく、すごくよいイベントだったのですが、既にメジャー1バンド、間もなくメジャーも1バンドというこの状況で動員が入れ替え込みで見ても恐らく200人行ってない。バンドの知り合い動員も目立ち、場の雰囲気的にもアマチュアバンドの企画ライブっぽくなっているのが何ともやりきれない。
以前、一部雑誌やレコ屋が持っていた、無名だけどよいものをプロの目で掬い上げるレコメンドの機能についてはWEB上にその代替がきちんとできあがっていないという話、あとCD売上がただでさえ全体的にシュリンクしているところに「売れるものは売れるけど、売れないものはより一層売れない、裾野が狭まっている状況」になっているという話をしましたが、そういう流れがこういう若手のライブ現場にも影響してんのかな、と。
いや、サッカーのせいですよって言われたら普通に納得するけど。

そんな中、隣に本当にキラキラした眼でパスピエを観ていた高校生くらいの女の子たちがいて、フロア側の未来もこういう若い子たちに託されているんだなと思った。
いや、おっさんもこれからも頑張るけど。