最近ようよう気が付いて読んだ松井寛氏のインタビュー
「女子流は昔ながらのオートクチュールな作りをやっている。田舎の商店街の個人経営のCDショップの親父にも“孫がいいって言ったから仕入れたんだよ”って言わせないと、本当の意味で歌謡曲と呼べないですよね」
ここに倒れそうなくらい痺れた。
現場にはまだまだすごくてかつ志のある人がいっぱいいる。だから自分もリスナーとしてまだ諦めたくないんだよ、いろいろと。

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でんぱ組の「強い気持ち・強い愛」のカバー

これすげえ好きだと思ったらこのアレンジもヒャダインなのね。オザケン原理主義者にとっては恐らく噴飯物の出来ですが、こういう既存のイメージをぶち壊しにするところがアイドルポップスの快感であると同時にカバーの醍醐味だと思っています。この世で一番つまらないカバー曲は「原曲へのリスペクトしかないビートルズのカバー」だと思っている口ですので。無闇に挑んでいたり喧嘩を自分から売りに行くような、そんな心意気を感じるカバーがいい。

ヒャダイン野宮真貴の「ベイビィ・ポータブル・ロック」のリメイクのアレンジで元曲の空気をギリギリ一部に残しつつ自分色に染めているというか、完全に「ヒャダイン節」に持ち込んでいるその才能に戦慄したのですが、でも「musicる」のMCだけはもう少し何とかしてほしい。