本屋の店頭で見かけてタイトルに爆笑してレジに持っていった本。

なぜK-POPスターは次から次に来るのか

こんなタイトルですが嫌韓の立場ではなく、基本K-POPを好意的に捉えた視点。
とはいえ、政府の戦略としての部分とか育成の厳しさであるとかはきっちり書いていてそれなりに面白かったです。
ただ、韓国政府機関のマスメディアへの投資の部分であるとか、現在のK-POPのスタイルが形成されるきっかけがジャニーズの模倣だったり日本でアレな感じになって韓国に出ていってブレイクした少女隊だったりすることについては触れてなくて、そこはやっぱあんまり触ったらダメところなのかなあ、とも思った。

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タワレコは今も強気に出店攻勢しておりますが、それと同時に既存店のリニューアルにも積極的に動いております。茶屋町店は2フロアから1フロアに縮小してえらくごちゃついているという話を聞きます。また福岡天神店も先日リニューアル。こちらはフロア減っていないようで一安心。そんな中、次に動いたのが新宿店。
南口の商業ビルの上の方4フロア構成なのですが、営業は継続しながら2フロアずついじって先日フルオープンいたしました。

以前は
7階:ニューリリース商品・邦楽・イベントスペース
8階:一般洋楽
9階:ジャズ・クラシック・サウンドトラック・ワールドミュージック・ポストロック系
10階:DVD/書籍

だったのが、以下のように。

7階:ニューリリース商品・アイドル・ヴィジュアル系・アニメ系・イベントスペース
8階:邦楽・K-POP・DVD・サウンドトラック
9階:洋楽・ジャズ・ワールドミュージック・ポストロック系
10階:クラシック
※DVD・書籍は各ジャンルごとのフロアに。

まず7階の割り切りっぷりが凄まじい。
とにかく盤が売れるものを一番いい場所に集めました的風情。アイドルコーナーなんか什器に四角く囲まれてて、入り口に赤と黒ののれんをかけたらレンタル屋のアダルトコーナーになっちゃいうそうな屈辱っぷり。でも社長が社長だけに在庫は異常に充実。サイリウムも売ってる。イベントスペースも以前より広く取れるようにできています。ここでイベント開催しまくってCD売りまくることになるでしょう。
10階のクラシックコーナー完全独立・拡大というのも、一番お金を持っていて流行り廃りなく購入してくれるマニアを優遇したものでしょう。最近HMVが池袋店の大幅縮小等クラシックを捨てにかかっていたり、新潟のコンツェルトや横浜のプレミアムジーク等、全国的にクラシック専門店も閉店が目立つ中、「拠り所」的な位置付けになることできっちり長期的な顧客を囲い込む狙い。

あと恐らく、J-POP全体とアイドルやV系とを分けることで、従来異常なまでに7階に偏っていたお客の数を分散する意図もあったんじゃないかと思います。レジ前も多少広くなり、これまではレジごとに列を作り、運が悪いと前の人の特典の準備に異様に時間がかかっていつまでたっても自分の番が回ってこないなんてこともあったのが、フォーク並びできる程度にはレジ前のスペースを取っています。そういう動線的なところでは、秋葉原店の素晴らしさには敵わないわけですが。

ライト層とコア層を分離し、それぞれフロアごとに手を打ちやすくなったことでも、今後またいろいろ展開があるのではないかと思います。悪くないリニューアルだと思いました。あとは7階のあそこらへんが今後どのように淀んでいくのかいかないのかをニラニラと観察しようと思います。