さっき近所のスーパーで発見。ロッテがこんなの出してる。
いわゆる普通のトレーディングカードではなく、こういうグループ抱き合わせで商品化しているところに何となく大変さが見て取れます。KARA狙いの人が「ちえっ、ZE:Aかよ」とかなったりするわけで。これでファン層拡大するとも思えないし、どういった意図なんでしょうか。
あと、この4グループ、全部事務所が違うんですけど。
T-ARA:Core Contents Media
ZE:A:スター帝国
KARA:DSP
2AM:JYP
これは一体何なのか。JYPは2AM出すんだったら事務所的にも2PM出したいだろうし、DSPは今はむしろKARA出すなら一緒にRAINBOW売りたいだろうよ。
ここらへんはロッテ担当者がうまくやりやがったということか。
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で、昨日はロフトプラスワンで喋ってきました。
もう声かかって他のみなさんの属性確認できた時点で自分の役割は十二分に認識できましたので、資料作っておよそ数値を見ながらダラダラと。
お客さんの年齢層は「初めてアイドルの握手会に行ったのは伊藤麻衣子」と言った時に会場全体に笑いが起きた時点でだいたい察しました。
以下喋ったこと、喋ろうとしたけど喋れなかったことのサマリー。
- 岡田さん岡島さんの著書「グループアイドル進化論」で引用していただいたところから入って、「AKB48はキングに入ってからのシングルの歌詞は『風は吹いている』まで全て男目線」という例のアレ。
- 乃木坂46のガーリーさは、それと対になる形なのでは。
一番上の年月はCDデビュー時期。各マスは累計販売枚数・最高順位/発売種数・初登場以来連続何週ベスト200にチャートインしたか。
チャートイン数の後ろの「+」は3月第4週のチャートの時点でまだランクインしてるという印です。
- 9nineは実はAKB48と同じタイミングでのCDデビュー。メンバー入れ替等が多々あったのも大きな理由ではあるけれど、リリースやタイアップがちゃんとしたのは2010年にソニーに移籍してから。デビュー時のレーベルのビクターどんだけ。
- AKB48は異常に長い間売れている。「ヘビーローテーション」はリリース以来84週連続、現在もベスト200内にチャートイン。メディア露出の拡大による認知でCDバブル期のような「コミュニケーションツール」としての存在に近年唯一成り得たために、このような形で売れている。
- ももクロは、徐々に発売種数が減っているのに売上は拡大傾向。また今年に入ってからメジャーデビュー以降の過去シングルがベスト200内に再登場中。それらの状況を見るかぎり徐々にファン層が拡大している模様。
- 逆にライト層になかなか購買層が到達していないのがYGAと東京女子流。YGAの「恋愛ストライカー」は初登場5位の翌週に200位圏外に去るという伝説を残す。初動が伸びているので明らかにオタ層は拡大しているのですが、発売以降にリリースを知って購入するようなライト層にまで到達していないので、初動以降翌週まで売上が持たず、あっという間にチャートから落ちてしまう。
- ぱすぽ☆のメジャー3rdシングルの急落の原因は、発売種の減少とそれまでの2枚リリース時にきめ細かく実施していた予約イベントがあまり行われなかったこと。彼女達もまだライト層まで人気が到達していない。
- スマイレージはメンバーが出たり入ったりの迷走がまんま売上に反映されている形。煮え切れらない。
- 複数種発売は別に近年の発明ではなく、松田聖子はアルバムの重量盤をオリジナル盤の発売1ヶ月後くらいに別途リリースしていた時期があるし、シングルでも堀ちえみがハート型のカラーシングルでも発売していた。また少年隊は1985年に「仮面舞踏会」をジャケ違いカップリング違いの3種発売。恐らくオリコンでそのような型番違いのシングルをまとめて集計したのはこれが初めてではないか(UKでも90年代初頭にはよく取られていた施策)。
- 握手会にしても80年代から「シングルを購入した方は握手できる」形の握手会販売スタイルは普通に行われていた。ただ、当時は全国チェーンのレコード店があまりなく、ほぼ地元のみで完結していたものが、全国チェーンCDショップの拡大や販売効率のアップという方針から徐々に現在のような大型化・集約型の方向に進んでいったのではと思っている。小売商業が地元商店街型からイオンのようなSC集約型へと変化していったのと同じベクトル。
でも「アイドル含むJ-POPは演出やプロモーション含めて本体である」というのが自分の主張ですので、まあ俺みたいのが一人くらいいてもいいやなと一人で納得してお酒を飲みました。