年間音楽配信売上16%減、PCは24%増加

CDよりも配信の方が前年比の落ち込みが大きいという、世界的にもレアすぎるこの状況。
右肩上がりの止まったAKB。新しいグループのセールスが相当厳しいジャニ系。供給過多が著しいK-POP。現在CDセールスを支えているところが揃って限界に来つつある中でこれ、業界は今後どうするつもりなんでしょうか。そろそろ配信に対する考え方根本的に変えていかないと死んじゃうかもしれません。

    • -

別ブログでレコ屋の開店閉店状況をいろいろ調べているわけですが、最近資料として過去の「レコードマップ」を買い漁っています。
で、手元に1991年・1996年・2001年・2006年・2011年と20年前から5年おきに揃いましたので、とりあえず都内4カ所の20年間の増減をカウントしてみました。
国内新譜飲みの扱い店はそもそも掲載されない本ですし、他にも掲載されていない店もありますので、これが全てということではないのですが、とりあえず掲載されている店を。タワーとかの大規模店舗は一時掲載されていませんでしたが、そこは調整して。

渋谷地区
1991年:29店
1996年:47店
2001年:62店
2006年:55店
2011年:23店

新宿地区
1991年:30店
1996年:61店
2001年:74店
2006年:56店
2011年:32店

吉祥寺地区
1991年:07店
1996年:13店
2001年:22店
2006年:17店
2011年:09店

下北沢地区
1991年:07店
1996年:12店
2001年:21店
2006年:22店
2011年:16店

体感的なところと同じく、やはり2001年を頂点にして増えて減ってます。
ものすごくざっくりまとめると、渋谷は、シスコの閉店やマンハッタンの縮小等、クラブ文化の盛り上がりに応じて多数出現したテクノとかレゲエとかの専門ショップがその後の衰退とアナログ離れによって絶滅に近い状況にまで追い込まれたことが大きい。2011年以降もYellow Pop・DMRという大御所が亡くなっていますし。
新宿は西新宿のダイカンプラザに多数生息していたブートレッグ屋はじめオールドロック系の専門店が大幅減したことが数の上ではかなり大きいです。何でもあるけどアホみたいな高値が付いていたABCもなくなりましたね。
吉祥寺は本当に何となく減った感じ。下北沢は他地区と異なって減りが少ないですが、ああいう街の空気と住人の偏りっぷり、大規模店舗の入りようのない街の構造がそうさせているような。ワルシャワとかVinyl Junkieのように都心から下北沢に引っ越してきた店もありますし。

今後ももう少し調べてみたいと思います。