ミュージシャンが死ぬとその人のCDは途端に売れるもんですが。
先日ホイットニーが死んだ途端にiTunesの彼女のベストの値段が上がって非難轟々みたいな記事がありましたが、CD・レコードの時代ならその時出ていた廉価盤ベストをバックオーダー無視してそのまま在庫終了にして、数カ月後に数曲差し替えて価格を釣り上げたうえで、「追悼ベスト盤! 遂に発売!」と大々的にプロモーションして売り捌けばよかったわけで。
売り手にとっては小回りが効かないというか、むしろ小回りが効きすぎて厄介なそんな時代、ということになりましょうか。
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そういえば、AKB48岩佐美咲のソロデビュー曲"無人駅"は初登場5位、初動24,000枚でした。
80年代、おニャン子クラブは下手すれば本体よりもメンバーのソロの方が売れていて、同じく演歌でデビューの城之内早苗もあっさり初登場1位だったのに比べると若干寂しい。
とはいえ、おニャン子のあの熱狂を体感した方なら御存知の通り、あの時期は「おニャン子関連レコードフルコンプ」ヲタが相当数生息していたため、古参マイナーメンバー寄せ集めユニットのニャンギラスですら1位になれたりしていたわけで。
岩佐美咲は総選挙でも40位圏外の人ですし、ぶっちゃけ売上の相当部分は現代のフルコンプヲタに支えられたものと推測しますが、この不況下、そしてあれだけAKB本体に巻き上げられても根性で食らいついていく裕福かつガッツのあるヲタが万単位で存在していることを確認できただけでも、彼女のソロデビューには意味があったと思います。
私はぼちぼちブックオフに流れてきたやつを、カップリングの"ヘビーローテーション<演歌Ver.>"狙いで購入する予定です。