何故かUKの音楽サイトGIGWISEの「The Worst Album Covers of 2011」にスマイレージがランクインしている。しかもこれアルバムですらない。しかしこのランキング、ベストとワースト両方選んでるけど、どうにも双方の基準がよくわからなくてものすごく納得感に欠ける。とはいえ、このスマイレージのジャケットが素敵かといえば、その点についてはGIGWISEに概ね同意。
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バレーの世界大会がなぜ日本でばかり開催されるのかといえば、日本くらいしかバレーボールの試合を「興行」として成立させうる国がないからだし、2008年になぜ大リーグが開幕戦を東京ドームで開催したのかといえば、アメリカ国内ではアメフト等に押されて人気が頭打ちの大リーグ野球を日本に改めて売り込むための策だったわけで。
そう考えるとK-POPのゴールデンディスク賞を日本で開催するのもそれらと同様、「興行として成り立つか」「プロモーションとして有効か」という観点で考えた場合、圧倒的に「アリ」と判断できるから、これ単体についてはディスる理由がない。
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パスピエ / わたし開花したわ(Album)
大手レコ屋では店頭在庫切れも目立ち始め、というかそもそも大手レコ屋くらいしか置いてないんだけど、そろそろ地味ながら来ている感のある彼女たち。相対性理論に続くサブカル馬鹿直撃サウンドです。
ヴォーカル女子のスタイルから何となく相対性理論を想起させたりもしますが、相対性理論の場合、やくしまるえつこの歌とあの歌詞の関係性がバンドの存在としての絶対的な核なのに比べると、パスピエにとってのそれは重要なファクターではあるとしても核ではないような気がします。何か「AFTER VOCALOID」的な空気すら想起させる佇まいと同時に、80年代から現在までをカバーしたその音世界こそが核なのかなと。
現在のVOCALOIDシーンは位置付け的に今の音楽の中で一番80年代サブカルに近いよなあとか、だからこそYMO・ハルメンズ・ムーンライダーズあたりのVOCALOIDによるカバーアルバムとかもCDで出てきたりするように、両者の相性はめちゃめちゃいいわけだよなあとか思うにつけ、彼女達はそのあたりの帯域の共通項をがっちりと掴みつつきちんと今の音として鳴らしている感。
なので今後売れたとしても、やくしまるえつこや神聖かまってちゃんのの子のように「アイコン」として持ち上げられるような事態にはならないのではないかとは思いますが、まあ何があるかはわからない。