横浜アリーナYUKIのライブ観てきました。
ROCK IN JAPANで初めて観て、フェスの固定された照明やセットの中であれだけ存在感発揮するのなら、ワンマン観たらどういうことになるのかと思い。
結論としては、彼女はモンスター。カリスマ性とかスター性とかとも何となく違う、でも圧倒的な存在感。

凝った演出もあったにはあった。ただそれも全て生身のYUKIを活かすためのものにすぎず、全体的には彼女自身の一挙手一投足だけで完全に場の空気を支配して世界観を作り上げ、あとはその中で自由に展開するというものすごい状態。
同行者と開演前に「ゲストとかいないのかな」みたいな話もしてたのですが、そんなのいらねえ。むしろ彼女が完璧に作り上げた世界に異物を入れたらむしろ邪魔になるくらいの状況。
いやものすごいもの観ました。やっぱ現場行かなきゃわかんないわ。

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ももクロの「労働賛歌」、なんかファンの間でも賛否両論ぽい感じで。自分は圧倒的に「賛」なんですけど、「否」派の主な言い分はこれまでの曲のような「いいメロディ」ではないという意見が結構多く。でもそれは何となく理解できる。今回の曲は「キャッチー」ではあっても「ポップ」さにはやや欠けるとは思うし。
この「キャッチー」と「ポップ」の差異はてめえで勝手に分類しているものなのですが、言葉で説明するのが大変に厄介なのでサンプルを上げて説明。

まず今回のももクロの楽曲。

で、作曲者のIan Parton属するTHE GO! TEAMの楽曲で自分が一番近いと思った曲。
全く歌メロはないのですが、ラッパやリズムのキャッチーさが異常。

日本のアイドル業界で、もっとも「ポップではないがキャッチー」な曲を書く名手はつんく
その代表例がこれ。まったく「美しい」メロではないけど異常に耳に残る。

彼はシャ乱Q時代にもこの手の曲を書いています。
似たフレーズをひたすら重ねながら展開していく、ロックと言うよりはテクノ的な展開。

この手の曲から更に「メロディのポップさ」の概念を除去していくとヒップホップに接近。
でもキャッチーさは馬鹿みたいに健在。

で、テクノと言うかDJミュージックの中で、自分が知る中で最もキャッチーだと思うのがこの曲。

自分が理解できる「キャッチー」の限界がHowie B。
この曲のキャッチーさは辛うじて理解できますが、これ以上にミニマル化するとわからなくなる。

でも、自分が理解出来ないだけで、ミニマル・ミュージックにもそれなりのキャッチーさはあるはずなので、本当ならもっと頑張ってそれが理解できるまで聴き込むべきなのですが、メロディから音楽に入った人間の限界としてこれ以上はちょっとキツい。
ただ、自分が理解できないところにも、面白い音楽が存在しているのだと思うと、ちょっとワクワクはしたりするわけですが。