R.E.M.の解散は正直なところ、ものすごく納得して受け入れた。
特に21世紀に入ってからは何の新機軸も打ち出せないまま、保守的な音か過去の焼き直しに終始してたもの。ああいう、インディースの雄としてその存在こそ意味がある形で世に出てきたバンドにとってそれは厳しいよ。
ということで、私は"Automatic For The People"原理主義者として当面は生きていきます。

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植村花菜の今年初の新曲は初登場41位、2500枚弱。
トイレの神様」前の最大のヒットが「やさしさに包まれたなら」のカバーで初登場49位、2100枚程度ですので、およそ「以前」の状態に戻ったと言っていい状態。
トイレの神様」は世の中の露出やプロモーションの規模ほどに枚数は出なかったので、恐らく「莫大な利益」なんてことには全くなっていないと思うのですが、そこから先、植村花菜のアーティストとしてのステージが上がればこの先しばらくはいい感じに利益を出し続けてくれると、多分スタッフみんな信じて頑張っていたと思うのですが。
結局何のボーナスも出ないまま鎮火。世の中諸行無常

とはいえ、もう以前の「手間と金をかけて大型タイアップぶん回して固定ファンを付けたら後は余裕」的手法もだんだん通じなくなってまいりまして。ORANGE RANGEなんかはその最たる例ですが、近年だったら例えばflumpool
映画「君に届け」のタイアップ等で知名度は間違いなくデビュー時よりも上がっているはずなのに、その「君に届け」のシングルはメジャーデビューシングルよりも枚数は出ておらず、アルバムも1stは16万枚売ったのに、2ndは11万枚止まり。

こういう状況って恐らくスタッフの士気にも関わってくるんじゃないかと思うのですが、それ以前にもうそういう仕掛けに乗って動いてくれる「音楽好き」の絶対数が足りてないんじゃないかと。
まあ、国家とか日本中のメディアが渾身の力でアホみたいな物量を投下してプロモーションし倒して、さして音楽好きでない層まで動かしてようやく、少女時代がアルバム60万枚とかそういう時代ですから。

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明日から宮城行ってきます。石巻にも行きますがボランティアとか殊勝な人間ではないので、とりあえずできるだけお金落としながらレコ屋の写真とか撮ってきます。
アディオス・アミーゴ。