東京女子流の新曲がまた素晴らしい。
作り手の趣味性全開にしながら、でも決して正統派アイドルの枠から外さない、ものすごいバランスの上に成立してる楽曲。
1年くらい前からの、この達観したようなプロダクションは一体何なんだろうか。

いや、ももクロは好きなんだけど、あれは言ってみれば棍棒に釘打ったりガンダムハンマーみたいな妙な武器を振り回しているようなもんで。
それはそれでわかりやすく面白いんだけど、そんな中東京女子流は「日本刀」というカテゴリーの中で、新しい鍛造技術を発見してより切れるようにしてみたりとか、そういうベクトルだと思う。

感心する、本当に。


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Little Blue boX

Twitterでネタいただきました。
アニメ『ダンボール戦記』主題歌でデビューしたバンド。
略称の「LBX」がアニメに出てくる小型ロボットの名称とイコールだったり、ジャケも完全にアニメ柄だけだったり、サイト見る限りライブも行っている様子が伺えなかったり、「アグレッシブな感じに作り込んでみました」的コテコテの音作りだったり、もう完全にハナからタイアップありきの、何から何までいい感じに企画物スメルが漂う、アレなバンドなわけですが。

ギタリストの奏が2世さんというか、暮れかかる空にあなた思ってたり、これから一緒に殴りに行ってくれる方のご子息でございます。イケメンではありますが、お父様よりややこってりした感じの塩梅。

でも彼は本当にこれでいいのだろうか。
まあ、俳優とかタレントならともかく、音楽の世界は露出だけでは何ともやっていけない世界でありまして、結局きちんと一線で活動しているのは、藤圭子の娘だったり古谷一行の息子だったり浜田雅功の息子だったり、あからさまに才能や技術がしっかりしている場合のみ。

そんな屍累々、不良債権満載の蛇の道を、彼も歩み始めたわけですが、でも今後彼が名を成したとき、このバンドは黒歴史になると思います。