存在は知っていたけど特に興味もそそられなかった「AKBN 0」の公式サイトをふと思い立って見てみたら、予想以上にいろいろ気が狂っていて困惑した。

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AKB48の江口愛美の件は既にいろいろと状況証拠も出揃ってきまして、所属はホリプロで尊敬する先輩は伊達杏子DK-2001的な感じのところでファイナルアンサーっぽいですが、実際は別にして、そんなタレントかよくわからないものまで所属していたホリプロ、例年開催されるタレントスカウトキャラバンの、今年の具合が何となく微妙です。

第36回ホリプロタレントスカウトキャラバン

昔から、井森美幸山瀬まみのように早々にアイドル的な位置からドロップアウトして芸人的ポジションを獲得して長い方とか、能瀬慶子鈴木保奈美のようにデストロイな歌唱力の持ち主とか、田中陽子のように外道と噂される方とか、微妙な方向に個性的な人材を続々と輩出していることで有名なホリプロタレントスカウトキャラバンですが、今年は何故か「次世代声優アーティストオーディション」と銘打っての開催。

「固定ファンを囲い込んで尻の毛まで毟り取る」系アイドルを擁して運営することは、経営の安定にも直結するため、ここ最近の芸能事務所のトレンドとなっていますが、今までのところは育成を兼ねた劇団系ユニット「Girl〈s〉ACTRY」を細々と運営している以外に表立って束アイドルグループ等には手を出していないホリプロは、そっちでは先行組に勝ち目がないと踏んだか、こっちに手を出してきました。

20年ほど前であれば、田中陽子がアニメ「アイドル天使ようこそようこ」でそれ系のタイアップ展開をしていたので、業界とのコネクションもあったかと思うのですが、ここ最近は所属タレントのプロフィールを見る限り、アニメ制作サイドと繋がりがあるようにも見えません。
それでもさすが大手のホリプロのこと、キャラバンのスポンサードにこそ制作会社を直接入れてはいないものの、制作会社と繋がりを持っているアニメイトやGAMERSを協賛に抱き込んでいて、間接的に影響力を行使しようという気満々です。まあ、そこまではうまくやれるかと思います。きっと大丈夫。

しかし最大の問題は作品ができてからだ。
まず、そういう偏った色の付いたアニメを、コアなアニヲタが認めるのかどうか。作品が評価されずして、声優の評価だけ上がるなんてことはめったにないわけで。

そして、比較的スキャンダル報道に関して寛容なカラーを持っているホリプロが、その「声優アーティスト」とやらを厳格に、素行含めての管理ができるのか。それこそが最も重要な課題。

キャラバンでいい子を捕まえられたとしても、そっち系のファンが相手の商売、万一熱愛発覚とか過去のアレな写真の流出とかしたら、普通のアイドルとは比にならないレベルで酷く目も当てられない事態になることが確定です。
そんな危険いっぱいの運営を、リスクコントロールの経験値が他事務所と比べて乏しいホリプロが平穏無事にやっていけるのかどうか。恐らく他のタレント絡みがあるのでテレビや大手出版は抑えられると思いますが、ファン層の属性を考えれば恐らくBUBKAでも致命的ダメージを与えることが可能。

やるかやられるか。ハラハラドキドキの旅の始まりです。