最近のK-POP男子グループのキャッチフレーズ。
野獣系クリーミー系ヴァンパイア系チワワ系
お前らラーメンか。

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土曜は野音のアイドル・フェスに行ってきました。客の入りは6割程度か、ちょっとばかり寂しい感じではあったけど、観る場所をあちこち替えつつ酒飲みながら見れたので、俺は満足。


小桃音まい
束アイドル全盛期にソロで頑張る気概は大変に素晴らしい。ただ、野音のステージに1人だけというのはやはりいかにも寂しかった。
MCで「新曲をオリコンデイリー3位以内をしようとキャンペーン中」と言ったのには軽くビビる。なんかすげえな。でも、ぱすぽ☆があれだけのことをやらかしてしまった直後なわけで、「そりゃ無理だべ」と言い切れないところが最近の世の中。


■制服向上委員会
地デジ化をDISり、政府をDISり、原発をDISり、AKB48をDISる。怖いもんなし。というか怖いかどうか理解してないと思う。ものすごく普通に言わされててとても切ない気持ちになる。
地デジ化反対ソング「TVにさよなら」を歌った(歌わされた)彼女たちに単刀直入で「でもテレビ出たいでしょ?」と尋ねる司会の吉田豪が鬼。
あと、こういう世の中で敢えてSKiに入ろうという女の子の気持ちがよくわからないんだよ。


■バニラビーン
彼女たちは何やかんやで3回くらい観てるのだろうか。ものすごく安心して観ていられる。
最初は幼女を4人従えて出てきて合計6人で「ニコラ」。笑った。まあ、幼女でも完コピできる振付だからな。「東京は夜の7時」歌い終わったらちょうど7時だったのも何となくかっこよかった。
あとはそろそろ「ニコラ」級の新曲がほしい。


腐男塾
なるほど、という感じ。
考えていた以上に中野腐女シスターズとは切り離しているんだ。BRAHMANOverground Acoustic Undergroundの違いというか、ナイトメアと仙台貨物というか、FACTとco3というか。それくらい意識して違うスタイルでやっているユニットだと理解。ひたすらアグレッシブに叫び、煽る。
やっている7人にとっては、ライブとしては断然こっちの方がいいんだろうな、と思った。


東京女子流
思っていた以上にダンスもキレがあるし歌もしっかりしている。そしてまばゆいほどの「正統派」アイドルのオーラを放っている。純粋にアイドルに対して「アイドルらしさ」を求めたい人は、きっと彼女たちにハマるんだろうな。
エース新井、対抗馬中江という構図もファンのリアクションで理解。そして、アイドルとしては年齢の割にややおっかさん風味の小西が「ダンス&ヴォーカルグループ」の看板の屋台骨をすごい勢いで支えていたのにいたく感動した。彼女はすげえぞ。


ぱすぽ☆
ぱすぽ☆の振付担当の竹中夏海女史(美人)がももクロを観た際に、「ぱすぽ☆団体競技だとしたら、ももクロちゃん個人競技のスター選手が集合したような感じ」と言っていたそうなのですが、それがものすごくよく理解できた。
ガッチリと組まれたフォーメーションがくるくると回っていく様は実に華やかで、ももクロとは別の位相で大変に気持ちよく楽しい。運動量もかなり多いし、それでも全員頑張ってることもわかって、非常に好ましく観ていたんだけど。
それでも、そのフォーメーション以上のその先に行けないところが、彼女たちの物理的な限界なのか、とも思ったり。

無理に音楽で例えた場合、東京女子流が正統派のポップスだとすれば、ぱすぽ☆は分厚いアンサンブルで迫るブラスロック的な感じ。で、自分にとってのももクロはあれだ、スラッシュメタルを極限まで突き詰めた結果、スラッシュメタルの枠に留まらない別のところまで届いてしまった"Black Album"期のメタリカ的な、そんな感じで。

ぱすぽ☆の去年のアルバムはクリエイターの趣味か、モダンに作ろうとしても微妙に土臭さがどこかに残るアメリカンテイストのアレンジが気になっていたのですが、生で観たらその印象は一変。いいよすごく。アルバムではベスト楽曲と思ってた「Pretty Lie」は、生で観た結果「名曲」と俺内認定。


エイベックスがかき集めて結成させたものだろうが、1位から102位だろうが、もちろんそういう経緯や販促も含めて総体がJ-POPだと思ってはいるけれど、こういう場での本人たちのパフォーマンスや楽曲には何ら関係ないわけで。単純に可愛い女の子たちがポップな曲をパフォーマンスするのを楽しむ。
それでいいんじゃないかと。
とりあえず生で観られるものは観てみて、根本的に文句言うのはその後でもぜんぜん問題ないんじゃないかと、思うわけですよ。