大島優子もユニットデビュー。要するにAKBとしての顔はやはり前田に任せたということなのか。
そして所属は日本コロムビア。さすがにチームドラゴンの単発だけではちょっと厳しかったのか。

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2010年、洋楽の5枚。

Jonsi / Go

2010年の自分の音楽的なエポックはもう間違い無く彼。一聴して「何じゃこのアルバム」、サマソニで「何じゃこのライブ」。そして単独来日公演でさらにすごい完成度のものを見せられて。本当に「生きていてよかった」と心底思える瞬間。

他人が何を好んで聴こうが別に構わないし、ここで紹介するくらいで個人的にはあまり介入する気もないというのが基本スタンスですが、このアルバムだけは今年やたらと他人に勧めたような気がします。それくらい「絶対的によい」と思ったアルバム。


Perfume Genius / Learning

ポピュラー音楽聴いていてよかったと心底思える音楽。
ジャズやクラシックみたいに技術ありきの音楽ばかり聴いていたとしたら、きっとわかんないもんこの音。歌も演奏もスカスカのヨレヨレ。録音も最悪。なのにこんなに染みる。
時々、何となくJonsiとの共通項も感じる。レイヤーは全く違うけど、音の座標軸は結構近いような。

そして、売れたり注目されたりした後にはこんな音は絶対2度と出せないことがわかる、ものすごく儚い音だということも、このアルバムを特別なものにしていると思った。


Two Door Cinema Club / Tourist History

いや、Vampire Weekendも2ndもよかった。ああいう、飄々としながら一風変わった音を出すバンドは基本大好きなのですが、その範疇の中ではこっちの勝ち。

このバンドの「その次」たる所以はギター。ドラムレスという編成だけにきちんとバンドとしての評価がされていないような気もするんだけど、この創意工夫に満ちたリフだけでご飯3杯くらい食べられるレベル。

ただ、デビュー時のアー写では小太り気味の不細工に見えたフロントの彼が、サマソニで見たら意外に良い男でガッカリ。それでも「フロントが不細工なバンドに外れなし」の指針は変えることなく今後も頑張りたいと思います。

Nothern Portrait / Criminal Art Lovers

21世紀も10年経とうというこの時期に現れたThe Smiths馬鹿。「ポストThe Smiths」と呼ぶには年月が経ちすぎているし、そもそもGeneとかのこれまでにポストThe Smithsと呼ばれたバンド群はまだ「ポスト」と呼ばれた位置から飛躍しようという意思が見えたけど、これまでの音源聴く限りこいつら全く飛躍する意思なし。馬鹿。

ただ、その音世界のみならず、ジャケットデザインやEPを重要視する姿勢まで、ものすごい勢いでトレースしつつ、本家レベルの楽曲を連発する筋金入りっぷりには、正直頭が下がります。

関根勤大滝秀治の物真似のような、そっくりだけど物真似にしか出しえない味も感じてしまうのです。つうか、好き。



Orchestral Manoeuvres In The Dark / History Of Modern

これは入れちゃ駄目かなと思いつつ、でも大好きなんだよ。80年代リバイバル組の多くが新譜を作らずに過去のヒット曲集的なライブで客を呼んで一稼ぎしようとしている中、ガチガチの新譜、しかも枯れる意思も一切無く、きちんと全盛期の流れに置ける音。

テリー・ギリアムの映画『バロン』を思い出したんだ。「ほら吹き男爵の冒険」を下敷きにしつつ、でも全員年食って当時誇った特技のキレも随分落ちた中、それでもその特技で世界に挑もうとしたあの映画。

OMDも年を食い、当時は実験的だったはずのサンプリング等は、最早、実験でも何でもない当たり前の手法になってしまった。それでも当時のやり方のまんま、全盛期の自分に無謀に挑み、結果、勝てはしなくても引き分けレベルには持っていった。これがすごくなくて何なんだという。

土日はちょっと出かけます。
元気があれば更新。なければ寝る。