金曜土曜と痛飲し、今日は下北沢に芝居を見に行ってたら週一分やってる暇なくなった。
遊んでくれる人がいるのはいいことだ。最近つとに思います。みんなありがとう。
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ももクロから早見あかり脱退。本当に事務所がこれから何をやりたいのかやらせたいのか含め、悪い意味で得体が知れない。
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で、2010年の10枚を選んでみました。
邦洋5枚ずつになったので、まずは邦楽の5枚を。
結局このバンド、2010年だけで3枚ミニアルバムを出したのですが、中でも一番言葉が具体的で、痛いくらいのこの2枚目を。BUMPの影響は受けてるだろうなと思いつつ、出てくるメロは更にドメスティックな、ニューミュージックとかフォークとかに近いところも何となく琴線に触れる。
彼らは一切顔出し無し、素性もバックグラウンドも全く不明という状態なわけですが、それでいいと思う。発せられている言葉が全て。逆にロッキオンとかのロングインタビューで生い立ちとか語られたらあっと言う間に興醒めしてしまう、そういうタイプの言葉だと思う。
で、新曲が何故か今クールの深夜ドラマの主題歌に決まって、何となくレーベル側も本気で売る気になっているわけですが、この言葉の数々がもっと多くの人に知られてほしいと思う反面、本人が血迷って出張ってくるようなことがなければと思う。プロモーションは完全に人任せにして本人はそのまま隠遁生活を継続してほしい。
すごく迷ったんだけど、やっぱ入れる。この音は特殊だから。
このバンドは、の子以外の3人の恐ろしいほどに楽曲に対して客観的に見ている視点が非常に不気味なんですが、でもの子が曲によっては過剰とも思えるほどヴォーカルにエフェクトをかけているのもあれ、自分の楽曲に対して客観性を持たせるための必然だと思っていて。つまり、バンド全員誰も楽曲に対して主体的に接していない、非常に気持ち悪い状態が継続している異常なバンド。
でも、だからこそ恐ろしく微妙なバランスの上に成り立っている楽曲が時に凄まじく美しく聴こえたりするのかな、とも思ったり。そう思って聴くとやっぱりこのバンドはすごく面白い。
逆に言えば過剰に彼らに対して思い入れることは極めて危険な行為だとも思う。その思い入れには誰も責任取らないから。
好き勝手やり続けた結果、ヒップホップでもエレクトロでもない、何だかわけのわからない独特の音楽になってしまった異形ユニット。相変わらず歌詞は意味わかんないし、メロもトラックもちっとも新しくないし、でもこうやって聴くと過去の何にも似ていない。彼らにとっては自分らの音が音楽としてかっこよく聴こえるかとかもうどうでもよくて、本当にやりたいことやってる間に誰も入ったことのない隙間に入り込んだような、そんな感じ。そしてそれってパンク発生の構造に何となく近いよね、という。
毎年必ず1枚は入ってくる、どこがいいのか説明にしくいんだけど、とにかくやたら聴いた1枚。声とメロと奇をてらわないアレンジと、そこから生まれる得も言われぬ空気感。その空気感は、益子樹さんのええ仕事のおかげとは思うんですが、ライブを観てみてもその空気感は全然失われていなかったので、やっぱバンドのケミストリーがきちんと働いているんだろうな。
で、代官山ユニットの彼女たちのライブの時、元取引先の方と会って、聞いたら彼はヴォーカルの内田と古くからの知り合いで、カラオケにも一緒に行っていたとか言うじゃないか。紹介してもらおうか。
いやマジで。
ヴォーカルやメロディは概ね甘口なのに、アルバム全編を通して聴くととても重厚な聴後感が残るという不思議な構造のアルバム。以前紹介したときには昼メロ的に大仰な音楽を目指してほしい、みたいなことを書きましたが、まさかこっちの本格的なバンドとしてのガチな方向に振れてくるとは予想していなかった。かつ、びっくりするほどの完成度。セカンドアルバムでここまで出来上がってしまってこの先どうするんだよ、というレベル。とにかくミュージシャンとしての才能が溢れまくり。
ビクターは彼女たちにセコいタイアップをちまちま付けるのやめて、1回本気で根性入れて投資したほうがいいんじゃないかと思う。元々キャッチーなメロは書けるし、大化けするかもしれないよ。というか、してほしいし、馬鹿売れしてもぶれないくらいの音楽的なボトムの強さはあるバンドだと思います。
公式PV2曲が、アルバム内でも特に「太い」のを敢えて選んできてるあたり、担当さんはきっとわかってるんだけどなあ。