映画『Still Dreamin'-布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズム-』のこと

友人同士のLINEで盛り上がった結果、8日の晩に観てきました。

私がBOOWYを初めて聴いたのは、当時好きだったクラスの女の子から「絶対好きだと思うから聴いてみて」と渡された3rdアルバム『BOOWY』のカセット。レコードをコピった奴じゃなくて市販のMT。
案の定すごく好きな音で、彼女のことも好きだったので愛聴盤になり、『JUST A HERO』も彼女から借りて聴いて、『GIGS』は自分でLPを購入。
『BEAT EMOTION』には少し違和感を覚え、『PSYCHOPATH』でこっちのほうが好きだなあと思ったら解散して。

で、氷室ソロには『BEAT EMOTION』に近い違和感を覚え、布袋どうなるやらと思ったらアルバムのリードトラック「C'MON EVERYBODY」のあんまりなSIGUE SIGUE SPUTNIKっぷりに爆笑すると同時に自分は断然こっち派だと確信して以降、聴き続けてきたわけですが。

そんな彼のここまでの活動をまとめた映画。
「布袋寅泰のこれまでの活動(BOOWY以降)」と「布袋寅泰のコロナ禍日記」と、時々「布袋寅泰のおもしろステージ衣装コレクション」と、それらを若干フィクショナルな展開でつなぐ形で、純粋なドキュメンタリーでもなく一言では言いにくい内容。

すごく音はよかったので、この音と大スクリーンで演奏シーンをもう少し長尺で観たかったという気持ちは正直ありますし、映像として映画として傑作かと言われたらそんな鼻息荒くすごいすごいと言うレベルではないです。
それでも彼くらいデビュー以降いろいろあった人もそうそういないでしょうし、活動を追うだけで十分にドラマになります。
大ファンでなくてもBOOWY・COMPLEX・ソロをずっと聴いてきた人であれば確実にグッとくる瞬間はあるし、やっぱ布袋好きだなあという気持ちになれると思います。

突っ込むとすれば、「フィクショナルな展開」は結局何だったんだろう、という点と、Jesus Jonesのマイク・エドワーズは友達じゃなかったんか、という点と、交流や共演のあった海外有名ミュージシャンの名が並ぶ中で何でその人が最後やねん、という点です。
気持ちはわからんでもないです。

2週間限定公開、多分この連休が休みの日は最後です。料金は少しお高めですが、彼に限らず現役ミュージシャンの映画が増えているのは、コロナ期間に思うようにライブ等の活動ができない中でやれることやりましょう、ということだと思いますので、そこはミュージシャンを応援するつもりで。
で、しばらくすれば当然映像パッケージとして特典映像満載でリリースされるでしょうから、懐具合がよければそちらも。自分は、特典映像次第で検討します。

冬季五輪のテーマソングのこと

冬季五輪が始まりましたが。
クソ寒い中バッハが相変わらず長話して時間押したり、夏の東京に続いて置きに来たようなタイミングで「イマジン」かかったり、今回ももにょもにょした気持ちで見ていたのですが。

で、夏に各局の「五輪テーマソング」を確認しましたので、冬もやってみます。
夏の「民放共通のテーマソング」であった桑田佳祐楽曲は、五輪開催延期に伴ってリリースまで延期していたもので、いつまでも使えるものでもありません。
ですので、今回は各局それなりに自前で準備してくるかと思ったのですが、蓋を開けたら何とも言えない感じでして。

■NHK
milet「Fly High」(SME Records)

■日テレ
KAT-TUN「CRYSTAL MOMENT」(J Storm)

■テレ朝
特になし?(ダイジェスト等の関連番組では、夏季五輪と同様「CANDO by TEAM SHUZO」を使用)

■TBS
Ado「マザーランド」(UNIVERSAL)

■テレ東
広瀬香美「君にセレナーデ」(Muse Endeavor Inc.)

■フジ
関ジャニ∞「凛」(夏季五輪から継続使用)(INFINITY RECORDS)

こんな感じ。
ただ、Ado「マザーランド」のタイアップの名義は「『TBS系スポーツ2022』テーマソング」、広瀬香美「君にセレナーデ」は「『テレビ東京系列ウィンタースポーツ2022』テーマソング」、関ジャニ∞「凛」は「FUJI Network. Song for Athletes」ですし、「CANDO」に至っては楽曲本体の名義が「松岡修造アスリート応援テーマ」なので、五輪の他にも使い回す気満々で、実際テレ朝とフジテレビは五輪だけで2周目です。

Adoさんの場合、1月26日にユニバーサルから初のフィジカルリリースでもあるアルバムをリリースしていますが、それに伴って声だけではあるものの1月中旬あたりからびっくりするくらいテレビ出演されていますし、この起用にもアルバムのプロモーション的な側面があるのだろうなあ、というあたりも併せて考えると、こういう「お祭り」にもお金を突っ込むことができない程度までには民放はお金がなくなってきているのだな、と思います。

あと、ジャニーズ勢は、キャスターについても日テレは櫻井翔、フジは村上信五と、テーマソングと共に揃えてきています。
今ではテレビ界隈においても過去のような排他的な威力を発揮できなくなっているジャニーズ事務所ですが、やはりこういうキャスティングまわりは圧倒的に強いです。
それでもSMAPも嵐もいない中、そして民放にお金がない今、過去と比べて動くお金の量はどれくらい減っているのだろうと考えると、少ししょんぼりした気持ちになります。景気のいい話が聞きたい。

TSUTAYAのフランチャイジーのこと

前回でTSUTAYAの閉店が相変わらずなのは確認できたとして、最大手フランチャイジーのひとつであるトップカルチャーは2023年目途でレンタルをやめることを公表しています。
そこで気になるのは、展開する店舗のうち9割はフランチャイズ、直営は1割程度のTSUTAYA/蔦屋書店で、他のフランチャイジーはどういう感じやねんということ。
まず、TSUTAYAのフランチャイジーにはどういう企業が参加しているかというあたりから確認。

■フランチャイズ屋
様々なブランドのフランチャイズ店舗を出すことがメイン業態という企業。
トップカルチャー(本社:新潟県)が代表例ですが、ただここは他にも古本市場の店舗を出したりもしていますが、ちょっと蔦屋書店に依りすぎの感も。
九州最大のフランチャイジーで、熊本の蔦屋書店 三年坂を運営している(株)ニューコワン(本社:熊本県)もこのカテゴリ。

■取り込まれた元同業者
元々はレンタル業におけるライバルだった地元のレンタルショップが、軍門に下ってTSUTAYA化したところ。
一時は業界3位だったサンホームビデオを経営していた(株)サンレジャー(本社:東京都)は、CCC傘下に入った後合併等を経て現在(株)Vidawayとして存続しています。
何故か一部店舗は「サンホームビデオ」のまま運営を続けていましたが、2020年3月に北海道士別市、2020年9月に岩手県北上市の店舗が閉店し、最後に残った北海道江別市の店舗もこの3月に閉店決定。

■書店系
元々純粋な書店だったチェーンがレンタルを導入するにあたってTSUTAYAのフランチャイズになったパターンもありますが、元々は独立してレンタルも営業していたのがCCCグループに入った「取り込まれた」系に近いものとの2種。
ただ、この後者の場合は「抗って負けた」というところはほとんどなく、CD/DVD販売・レンタル部門のノウハウをアウトソーシング的にCCCに頼ったという感じのところが多め。
(株)ブックエース(本社:茨城県)、文苑堂書店(本社:富山県)あたりは相当古くからのフランチャイジーです。

■スーパーマーケット/ホームセンター系
地元資本のスーパーやホームセンターが大型店舗等を出店する際に取扱い品種を多様化して集客性をより高めるために、TSUTAYAのフランチャイズ店舗も敷地内に出したりするパターン。
リオンドール(本社:福島県)、ひらせい(本社:新潟県)、オークワ(本社:和歌山県)、フジ(本社:愛媛県)あたりが大手。

■ガソリンスタンド系
割と多いのが、ガソリンスタンドを経営している企業が多角経営のためにこっちも手を出してみた感じのパターン。そもそもガソリンスタンドが古くから「出光」とか「昭和シェル」とかの看板で商売をしてきたフランチャイズ的な業態ですので相性もよく、店舗用地取得のノウハウを持っているところも強そう。
フタバ図書がTSUTAYA化する前から広島市内にあったTSUTAYAはだいたい大野石油店(本社:広島県)の運営です。

■交通系
神奈川中央交通や神姫バスが今もTSUTAYAを運営しています。現在はすべて閉店しましたが小田急電鉄の子会社の小田急商事が運営した例も。
駅構内や車庫等の事業用地を比較的持っているので、それの有効活用という側面もあると思います。

こんな感じですが、ホームページも持たないような企業が運営していたり、フランチャイジー同士で店舗の譲渡も割とあって、どの店舗がどの運営かということの全体像はなかなかわかりません。

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蔦屋書店 厚木戸室店(トップカルチャー・2021年5月閉店)

で、主なフランチャイジーの最近の動きですが。
まず、近々で具体的な動きがあったところから。

○トップカルチャー
2023年度中にレンタル事業からの撤退を表明
とはいえトップカルチャーの「蔦屋書店」名義の店舗は概ね相当な床面積を持つ大型店舗で、レンタル以外にもCD/DVDや書籍販売はもちろん、文房具・ゲーム・雑貨の販売までを行っていますので、今はそれなりのダメージにはなるとしても、今後下がり続けるであろうレンタルの売上を考えればこの判断は間違ってないと思います。

○ワンダーコーポレーション
WonderGOOを運営している企業、自前でCD/DVD販売まで行っていますが、レンタルについてはTSUTAYAのフランチャイジーとなって既存のWonderGOOの店内にTSUTAYAのレンタルを展開、「WonderGOO TSUTAYA」のダブル屋号状態で営業していました。
が、2021年後半からTSUTAYAレンタルを終了し、再び「WonderGOO」単独屋号に戻る動きが見られるようになり、今年に入っても止まりません。このペースで順番に閉じていったら下手したらトップカルチャーより先にTSUTAYAレンタル消滅するんちゃうか。

○フジ
愛媛県本社のスーパーマーケットですが、大規模店舗フジグラン内をメインにTSUTAYAを出店していました。
が、2019年に運営していたTSUTAYAの半数以上になる12店舗を突如放出開始、宮脇書店に譲渡してしまいました。この際レンタルを取り扱っていた店ではレンタル消滅。
残り店舗も昨年1店舗閉店し、安心はできません。

○ひぐち(遊ING)
長崎市内を中心にスーパー・パチンコ・飲食店等を運営する企業で、元々は独立したチェーンとして「遊ING」名義の店舗を運営していましたが、2011年にCCCのフランチャイジーに入り「TSUTAYA遊ING」になりました。
が、昨年6月に畝刈店が「店舗移転のため」「新店舗移転OPENは2022年春頃」という大変にざっくりしたアナウンスのみで閉店して不穏な空気を醸していましたが、先日浜町店が「2/28に移転のため一時閉店、4月上旬に『遊ING浜町店』としてオープン、取扱商品はBOOK・eスポーツ・ゲーム・トレカ」と、今度はわかりやすいアナウンスを出しまして。
読み取る限り、TSUTAYAのフランチャイジーだったDVD/CDのレンタル・販売部門を切り離して改めて「遊ING」単独名義に戻るということのようです。現状で「TSUTAYA遊ING」名義残り2店舗がどうなるかはまだ不明。


その他フランチャイジーで頑張ってたりしんどかったりするところ。

○Vidaway
元サンホームビデオの小規模店舗を多く抱えているわけですが、相当に踏ん張っています。50店舗以上を運営しているにもかかわらず、ここ数年で閉店した店舗はほとんどなし。
なのですが、2021年以降は八戸南類家店、五所川原小曲店、盛岡南店、和田町駅前店、東戸塚店と、割とコンスタントに閉じ始め、さっき言ったようにサンホームビデオ名義の店舗も完全消滅決定。限界突破したのかもしれません。

○FACE
会社設立間もない1980年代の段階でフランチャイジーになったFACE(本社:埼玉県)ですが、全盛期は30店舗近くを運営していたのが、2018年以降で10店舗以上閉店しておりまして、割と大変そうです。
創業店でもある埼玉県朝霞市のみはら店の動向が気になります。

○ブラス
南関東を中心にTSUTAYAを展開していたブラスメディアとMeLTSとすばる書店のTSUTAYA事業部門が合併して新会社ブラス(株)となったのが2014年。
もうこの時点で本社機能等を集約してコスト削減したれという気持ち満々なのがわかりますが、そのおかげか合併直後数年はさして閉店する店舗も少なめで頑張っていました。
それでも、2020年以降閉店ペースが若干増えているような気がします。とはいえ50店舗近くを保ち、半ば移転とはいえ昨年9月の段階でTSUTAYAの新店をオープンさせていたりと気を吐いています。

○アクト・ティ
元々は秋葉原の店舗を運営する(株)クォークとともに「リバティー」名義の店舗を運営していたアクト・ティ(本社:東京都)ですが、21世紀になってから屋号をTSUTAYAに集約。
そのTSUTAYAも5年前までは10店舗あったのが少しずつ削られて、現在4店舗。
都心にSHIBUYA TSUTAYA(直営)と共に残ったレンタル拠点、池袋ロサ店の運営はここですので、応援しよう。


先刻述べた小田急商事(The New's TSUTAYA名義)や岐阜県の自由書房(TSUTAYAファミリークラブ名義)は完全にTSUTAYAから撤収、秋田県の高桑書店は2018年にTSUTAYAを含む書店事業を譲渡して翌年には倒産と、完全撤退するフランチャイジーも少なくなく、他のフランチャイジーも当然ですが予断を許しません。

先に並べた企業のうち、ガソリンスタンド系や交通系は、正味本業の今後がなかなか厳しいところも少なくなく、本業をサポートできるレベルの売上がなければ撤収するのもやむなしでしょう。
当然ですが書店系も楽ではないでしょうし、フランチャイズ屋も他にどういう業態を持っているかでも大変さは異なります。そして当然ですが各社どういう経営をしているか。

そんな感じで、当面頑張れそうなところと最早ギリギリなところとの差は大きく、ある地域一帯がひとつのフランチャイジーに寡占されている地域もけっこうあるという点を併せて考えると、今後ますます店舗所在の地域差が大きくなっていき、そして更にその時期を越えるとだいたいどの地域からもなくなる、という順序で進んでいきそうです。

今年のTSUTAYAとGEOの閉店っぷりのこと

タワレコやHMVがこれまで我慢していた閉店を解禁したり、新星堂がズルズルと店舗を減らしていたり、相変わらずカウントダウンを進めているCD販売店界隈ですが、そんな中2大レンタルチェーンのTSUTAYAとGEOは、今年に入ってちょっと加速度が増した感があります。
今年に入ってから2月いっぱいまでの閉店および閉店決定店舗一覧。

【TSUTAYA】
01/04:TSUTAYA 石堂店(青森県八戸市)
01/07:TSUTAYA 瓢箪山店(大阪府東大阪市)
01/15:TSUTAYA 大鳥居店(東京都大田区)
01/15:TSUTAYA 葛西店(東京都江戸川区)
01/16:TSUTAYA 函館港町店(北海道函館市)
01/16:TSUTAYA 東戸塚店(神奈川県横浜市戸塚区)
01/16:TSUTAYA 碧南店(愛知県碧南市)
01/19:WonderGOO TSUTAYA 江戸崎店(茨城県稲敷市・レンタル終了)
01/23:TSUTAYA OUTLET 神栖店(茨城県神栖市)
01/23:TSUTAYA 東大島店(東京都江東区)
01/25:WonderGOO TSUTAYA 日立田尻店(茨城県日立市・レンタル終了)
01/26:TSUTAYA 京橋店(大阪府大阪市)
01/31:TSUTAYA 新橋店(東京都港区)
01/31:TSUTAYA 赤坂店(東京都港区)
01/31:TSUTAYA BOOKSTORE ビーンズ赤羽店(東京都北区)
01/31:TSUTAYA シァルプラット東神奈川店(神奈川県横浜市)
01/31:TSUTAYA 伊東店(静岡県伊東市)
01/31:TSUTAYA 豊岡アルコム店(兵庫県豊岡市)

02/06:TSUTAYA 武蔵小山店(東京都品川区)
02/06:TSUTAYA 藤井寺駅前店(大阪府藤井寺市)
02/10:TSUTAYA 下高井戸店(東京都杉並区)
02/10:TSUTAYA 八戸ノ里店(大阪府東大阪市)
02/20:平和書店 TSUTAYA 堅田店(滋賀県大津市)
02/27:TSUTAYA 花小金井店(東京都小平市)
02/28:TSUTAYA 湯沢店(秋田県湯沢市)
02/28:TSUTAYA 東浦和店(埼玉県さいたま市)
02/28:TSUTAYA 高田馬場店(東京都新宿区)
02/28:TSUTAYA JR住道店(大阪府大東市)
02/28:TSUTAYA遊ing 浜町店(長崎県長崎市)

【GEO】
01/16:GEO 蓮田店(埼玉県蓮田市)
01/30:GEO 河内小阪駅前店(大阪府東大阪市)

02/13:GEO 岩井店(茨城県坂東市)
02/13:GEO 境店(茨城県猿島郡境町)
02/13:GEO 西川口店(埼玉県川口市)
02/13:GEO 成田江弁須店(千葉県成田市)
02/13:GEO 平和島店(東京都大田区)
02/13:GEO 高円寺店(東京都杉並区)
02/13:GEO Bivi藤枝店(静岡県藤枝市)
02/13:GEO 武豊店(愛知県知多郡武豊町)
02/20:GEO 郡上八幡店(岐阜県郡上市)
02/20:GEO 高島新旭店(滋賀県高島市)
02/20:GEO つかしん店(兵庫県尼崎市)
02/27:GEO 札幌南21条店(北海道札幌市)

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(GEO 高円寺店)

TSUTAYAについては1か月に18店舗撤収というのは記憶にある限り新記録。2月も割と快調にすっ飛ばしています。
WonderGOOは昨年後半からTSUTAYAレンタルを排し、WonderGOO単独名義の店舗に戻る流れが続いていますが、その他全体的には大都市圏のレンタルのみの小規模店舗が多めです。
八戸市のTSUTAYAは去年の11月までは市内4店舗あったのですが、2か月で2店舗閉店して半減というスピード感。
豊岡市は市内の2店舗を「レンタル専門店」と「販売専門店」と完全に分けていたのですが、今回はレンタルの方が閉店です。
そうやって「間引かれる」感じの閉店は前からそこそこ多く、東大阪市なんかこの1-2月でTSUTAYAとGEO合わせて3店舗閉店。市内に残るのはGEO2店舗のみになります。

そのGEOは、過去もここまで店舗は減らしてはいるものの多くても月2-3店舗ずつというのが普通だったのですが、2月13日のエゲつない同時閉店を含めて1か月に2桁が一気に閉店。これだけの数は初めてです。
こちらも割と小規模店が閉店のメイン。企業としてのGEOは既にセカンドストリート名義の店舗での総合リユースをメイン業態としていますが、GEO名義の店舗でも中古品販売を開始しています。
で、たとえば今回閉店するうちの平和島店や高円寺店なんかは、レンタルDVD専業の店舗としても極めて狭い超小規模店です。店内でどうやっても複数種業態の同時展開が不可能なこういう店舗は、比較的床面積広めの郊外型店舗に先がけて削られていくのだろうなあ、と思います。
店によっては入口そばにリユース商品以外にスナック菓子とカップ麺がガシガシに積み上げられていて、もはや何屋かもわからなくなっているところも結構あって、広くてもかなりしんどそうですが。

昨年7月にTSUTAYAの最大手フランチャイジーのひとつトップカルチャーが2023年度までに全店でレンタルをやめるというニュースが出ましたが、ここ数日何故かまたそのニュースがバズっていています。
最初にニュースが出た時と同様「フランチャイジー」や「トップカルチャー」を読み飛ばして「TSUTAYA全店でレンタル終了」とか、酷いのになると「TSUTAYA全店閉店」みたいな解釈をして結果としてデマを拡散している人が割といて、お前らもっと頑張れよと思うのですが、でもこのペースを見るにつけ、2023年度末までには結構な数のフランチャイジーが完全に諦めているとしてもおかしくない。
最終結果としてはそんなに言うほどデマではなかった世界だったりする可能性も。あるのかな。

Official髭男dism@代々木第一体育館のライブのこと

本日は代々木第一体育館でOfficial髭男dismのライブ。

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元々は2020年5月に開催するはずだったライブが1年8か月もの延期の末に今回ようやくの代替公演、しかも会場もお台場有明のガーデンシアターのはずだったのが代々木。
でも代替公演発表の時に「週末の代々木」か「平日の有明」かで日程の選択ができて、自分で代々木を選んだので文句は一切ありません。

というか、普通だったらこれだけ間が空けば一旦中止扱いにして全面的に払い戻しにして仕切り直しても仕方がない状況なのに、きちんと当時に当選したチケットが生きて今行けるというだけで大変にありがたい。
しかも座席はアリーナ30列番台。大変にありがたい。
代々木第一体育館は、アリーナでも後方になると絶望的なくらいステージが遠くに見えるので、アリーナ後方になるならスタンドの方がむしろいいのですが、アリーナ40列番台くらいまでならアリーナの方がいい。ありがたい。
OASISの来日公演の時、アリーナの後ろから3列目だった時の悲しみは今も忘れない。

で、ヒゲダンだ。
彼らを初めて認識したのは「Stand by you」で、夜中のテレビ番組のスタジオライブで見てそれこそ椅子から転げ落ちました。
決して流麗ではないけれど一発で覚えてしまうメロディのキャッチ―さ、そしてこれ間違いなくライブで盛り上がるやんけ的な楽曲の構造。
で、2019年の「VIVA LA ROCK」でライブ観て「間違いねえ」と思ってワンマン検索してみたら日本武道館既に完売。
次こそはと思ってかなり頑張ってやっと取れたと思ったら、すごい延期でようやくの今日ですよ。もう期待でミチミチですよ。

ライブの一発目の感想は「異常」。ようやくメジャーでアルバム2作出したばかりの若手だというのに、何でこんなに有名曲ばかりなんだ。
私は一応全曲聴いてるから知ってはいますが、今回同行した友人はそこまで聴き込んでいる人ではないのですが、公演後「最初よく知ってる曲が立て続けだったので、この後知らない曲ばかりだったらどうしようと思っていたけど杞憂だった」みたいなことを言っていて。
凄まじい数のタイアップ曲のおかげで、「みんながよく知ってる曲」がこの活動歴にしてその数がとんでもないことになっている。
MCで藤原くんが「初めての人でも楽しめるライブにしたい」と言ってくれたのですが、もうライブ前の時点でそれが約束されている。そしてあまり露出の多くなかった曲や非タイアップ曲だったとしても、アッパーなのを立て続けにかますことでそこでライブのピークを作ってしまう構成の素晴らしさ。
そしてそんな状況で各メンバーの確かな実力もあって演奏には既に風格すら漂っているのに、お辞儀がやたら深く感謝もやたら語る腰の低さ。
もう何かこれは、今しか観られないものを見ている気持ちになります。

昨今の若手バンドについて、割と本気で課題だと思っているのが、「世間的にバズった名曲」を1曲世に放って、それで少し名が知られたりメジャーと契約できたはいいものの、そのバズった名曲を越える楽曲を作ることができないまま、人気もバズった時をピークにして何となく今も抜け切れずにもにょもにょしているバンドが割と多いことなのですが、そういう意味でヒゲダンは個人的な感想でも「Stand by you」でやられて、でも「Pretender」の方がもっと名曲だし、「アポトーシス」はまた更に越えてきたという感じで、今後も先が知れない恐ろしさ。
ここが他のバンドとの決定的な違いですし、そしてそういう積み重ねの結果、今後世代が変わったとしても、既に解散しない限り新曲とツアーで一生食っていけるだけの堅いファン層を獲得できていると思います。

だからもう安心してひたすら楽曲をこさえて、過去を越え続けていただきたいと思います。
またライブ観たい。チケットが取れれば。

で、17時開始で終演が19:30頃。そこから規制退場で会場の外に出たのが19:45頃だったのですが、蔓延防止期間ですので20時でお酒の提供終了ですよ。
もうほぼダッシュで渋谷方面に向かい、19:55頃に手近な中華屋に飛び込んでとりあえずビールを2杯ずつ発注し、無事ライブ後の飲酒に成功しました。俺らも頑張りました。

CD販売レンタル界隈2021年10大ニュースのこと

何となく考えていたまんま年を越えてしまいましたが、やってみます。
2021年のまとめみたいな感じになってしまいましたが。


タワレコ、耐えきれなくなる
実は2018年以降、3年にわたってどの店舗も閉店せずに踏ん張ってきたタワーレコードが、2021年遂に耐え切れなくなり、3店舗を閉店。

03/07:TOWERmini 汐留店
11/03:タワーレコード 香椎浜店
12/01:タワーレコード 北花田店

また、閉店のみでなく、新宿店は4フロアあった店舗を2フロアに、池袋店は2フロアを1フロアに縮小したり、既存店舗のサイズダウンも発生しています。

年が明けた後も
01/19:タワーレコード 梅田大阪マルビル店
01/31:タワーレコード 東戸塚店

閉店が決まっています。2022年、また踏み止まれるのか、もう無理か。

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新星堂が杉並区から消滅
元々高円寺の小型店から出発し、法人化した際の本社の住所は荻窪。新星堂は杉並区の中央線沿線を本拠地にして全国チェーンに成長しました。
当然のように高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪・西荻窪各駅近くに店舗を構えていましたが、ひとつ減りふたつ減り、そして阿佐ヶ谷店が8月に閉店して杉並区から新星堂が消えました。

というか、この1月に錦糸町店も閉店したため、23区内で通常業態で営業している新星堂は葛西店のみ。厳しい。


K2 RECORDS、逝く
2010年代以降はほぼTSUTAYAとGEOの2大チェーンの寡占状態、地方中堅チェーンはいくつか残っているものの、単独経営型のレンタルショップはもう世の中にほとんど残っていません。
そんな中、単独経営&音楽レンタル専業という激レア業態で日本で唯一生き残っていた大阪・日本橋のK2 RECORDSが12/30にレンタル終了、1/28には在庫一掃セールも終えて完全閉店となります。
正直、よくぞここまでという気持ちの方が強いです。
セール初日は凄い行列で3時間待ちという話も聞きました。止むを得ないことではありますが、あの凄まじいコレクションが散逸することは何となく世の中にとっての損失のような気もなんとなく。

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大都市中心部のTSUTAYAが続々閉店
7/31に札幌・TSUTAYA 札幌大通、福岡のTSUTAYA 天神ショッパーズ福岡が閉店。大都市圏の旗艦的存在だった大型店舗が閉店しました。
東京では茗荷谷店・阿佐ヶ谷店といった小型店舗が続々閉店し、レンタル可能な店舗は23区内西部ではSHIBUYA TSUTAYAと池袋ロサ店への集約が相当に進んでいますし、大阪も3/14に難波中店が閉店し、今年の1/26には京橋店の閉店も決定、市中心部については阿倍野店に集約される形になりつつあります。

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トップカルチャー、レンタルやめることを決定
そんなTSUTAYA系のレンタルで一番大きなニュースだったのが、TSUTAYAのフランチャイジーの中でも最大手と言ってよい規模のトップカルチャーが2023年度までにレンタルをやめます宣言したこと。
実際、年末の段階で20店舗以上は、元々レンタル取り扱ってなかったり既にレンタルをやめているのですが、

01/31:蔦屋書店 豊栄店
05/31:蔦屋書店 厚木戸室店
10/31:蔦屋書店 小千谷店

昨年1年で規模が大きくない3店舗は店ごと閉店しておりまして、おそらくそういう取捨選択的な形での閉店は2023年に至るまでにまだまだあるものと思われます。

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フタバ図書、TSUTAYA化
一方、広島拠点のレンタルや音源販売も行っていた総合書店チェーンのフタバ図書は、粉飾決算とかでいろいろ大変になり、結局11月までに「フタバ図書TSUTAYA」名義の店舗に置き換え完了しました。
全国から続々TSUTAYAが減っていく中、広島界隈だけは続々とTSUTAYAの看板が増えているというなかなか異常な状況になっております。
とはいえ、広島駅前のある意味ランドマークだったGIGA広島駅前店は9月で閉店。TSUTAYA化した店も正味いつまでもつのか。

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ゲオスピード、速攻で消滅
GEOが実験的に調布市仙川・世田谷区祖師ヶ谷大蔵の2店舗で2019年から展開していた無人型の店舗、GEO SPEEDですが、仙川店は2020年3月というすごいスピードで閉店し、残された祖師ヶ谷大蔵店も2021年6月いっぱいで閉店しました。
アプリで注文して店舗に行くと、ロッカーの中に注文したブツが入っている仕組み、接客は完全に無人化され、バックヤードに当たる位置に1-2人置けば業務が回る形の省人化店舗だったわけですが、その程度のコストカットでレンタルがどうにかなるわけでもなかった、ということで。

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名古屋の音楽堂、消滅
名古屋の栄地下街で1965年来営業を続けてきた音楽堂が5/31に閉店しました。
一時は郊外のショッピングモールや一宮駅や岐阜駅の構内等5店舗程度の規模でチェーン展開していたこともあったのですが、徐々に縮小して最後の店舗が閉店。
「音楽堂」という屋号は他にも各地にあるのですが、この栄地下街を本拠にした「音楽堂」はこれで消滅。
また、大都市圏の地下街で営業している新譜CD店は、これで札幌駅地下街の玉光堂パセオ店のみとなり、そのパセオ店も北海道新幹線の工事のため今年9月までには閉店します。新宿のHMV&BOOKS SPOT SHINJUKUも地下ですが、あれは「地下街」ではないんじゃないかなと思っています。


ディスクユニオンが無双
どこもCDチェーンが青息吐息の中、過去から一貫してアナログ盤を扱い続けてきたディスクユニオンは、アナログ人気にうまく乗り、3月には渋谷に新店舗を出店、7月には新宿の店舗を移転すると共に「ベストアルバムストア」を開設、そして10月には名古屋に初上陸と、唯一無双状態の快進撃。
アナログ重視やジャンル別のきめ細かな商品・店舗展開等、昔からやってきた営業方針が今の状況に非常にマッチしていると感じます。当面勢いは続くんじゃないかと思います。

 

バナナレコード、栄を去る
地味なところでは、ディスクユニオンが名古屋・栄に出店する直前の8月、名古屋の中古屋チェーンの雄バナナレコードは1981年以降長年本拠地にしてきた栄地区の店舗を閉店し、大須地区を新たに本拠地とする形になりました。
別にディスクユニオンから逃げたわけではなく、栄本店があったビルの老朽化による建て替えのための撤収なわけですが、何かこの「入れ替わり」はいろいろ象徴的でもあります。


で、2022年になりましたが、この1月は既にTSUTAYAは月単位では最高レベルの閉店が決まっていますし、GEOも来月には過去にない数の店舗の閉店が発表されています。
これまでも所謂「カウントダウン」はずっと続いていましたが、今年はこれまで以上に目に見えて減っていく1年になるんでないかと思いつつも、それでも正味、5-6年前にぼんやり考えていたよりはずっと「もってる」とも思うので、ようやっとという気持ちも。

 

第72回紅白歌合戦を見たこと

72回紅白歌合戦を見ました。
過去のどの回とも空気感が違っていたのですが、じゃあよかったのかどうかといえば非常にもにょもにょする感じの視聴感でした。

まず、会場が有楽町の東京国際フォーラムだったということで、この会場の使い方は大変によかったと思います。

館内マップでいくと、メイン会場はホールAだったのですが、山内惠介・三山ひろしは「ガラス棟G」の上の階、櫻坂46は「地上広場」、YOASOBIと星野源はガラス棟地下のホールE1/E2前の細長いロビー部分を使用しています。
あと、まふまふやドラクエのオーケストラについては「どこ」を明示していませんでしたが、ホールE1/E2の中だったりしたのかもしれません。

で、有楽町だけでなく渋谷のスタジオや京都・清水寺や東京湾のクルーズ船とか、割と過去最高にいろんな場所からの中継がありました。
これ演出というよりはNHKの立場として運営も「密を避ける」ことに迫られたためだと思うのですが、そこは結果として割とよかったと思います。

あとは前半最後の「マツケンサンバ」。ミュージックステーションでもやっていたしどう独自色出すんだろと思っていたのですが、劇団ひとりや様々なダンサー群を連れてきたことで、オリンピック/パラリンピックの開会式閉会式の際にちょいちょいTwitterで出ていた「マツケンサンバ」待望論を受けての「それが実現したら」のIFを完全に現実にしたものだったことがわかります。
これは素直にすばらしいと思いました。一番盛り上がるタイミングで後ろの巨大スクリーンに劇団ひとりがぬるく踊り続けているのをずっと映していた点を除けば。

ただ、他はいろいろツッコミも入れたくなる感じで。
前半の凄まじくバラエティの匂いをさせる構成と、後半のエヴァ企画以降の割と紅白の王道的な構成と、あそこまで前後半で演出を変えてくる意味は正直わからないし、敢えてスタッフが後ろで場面転換している最中にその前に司会が立って進行しているのはあれ、「密になってませんよ」というアリバイ作り以外には意味ないと思います。
細かいところでは、AwsomeCity Clubのセット、高層マンションのベランダを模してのしつらえなのだと思いますが、リアリティを追及しているっぽい割には、そんなところにアンテナはないし室外機も多分そういう位置には置かない。
正直他にもそこここに違和感のあるシーンはありました。

藤井風のサプライズについては、「きらり」の自宅演奏の際に右上に「LIVE」って表示されていなかった時点で気付くべきでしたが、結局今年の一番おいしいところを担ったのが彼であることは間違いなく。
私は随分面白かったのですが、ただ彼の現状の認知を考えると、ようやくデビュー2年で音楽を能動的に聴こうとしている層以外へのリーチはまだまだこれからで、ほとんどテレビにも出演していない彼にそういう役割を担ってもらわないといけない状況というのが今回の紅白の限界でもあったわけで。

プロデューサー曰く「交渉はしていましたが時間切れ」ということですが、「目玉」的な存在をそういうタイミングで交渉している時点でもういろいろ絶望的。
結局、わからない人には全くわからないままフィナーレを迎えざるを得なかった形。

とはいえ、もう老若男女誰もが知るミュージシャンはほぼいません。
実際私ももう櫻坂や日向坂のメンバーのメンバーの個体認知はほとんどできていないのですが、それでも普段バラエティ番組を見ている際に出演していたのを見ていて、記憶にある顔が映るとちょっと嬉しかったりしました。
そうやって坂道やジャニーズのグループのメンバーは必死になってバラエティ番組に出演しては普段から少しでも知ってもらおうと努力をされているわけですが、そういうことができるグループも一握りですし、頑張っても地上波テレビへの出演ですのでそれで得られる認知にも限界があります。

J-POP以降、ゴールデン帯の歌番組がほとんど死んでしまうくらい音楽的な嗜好の多様化が進み、そして更に嗜好や環境や年代によって主となるメディアすらまるで違ってきている今の世の中で、老若男女誰もが知るミュージシャンを作り上げることはもうほぼ不可能。
紅白歌合戦を紅白歌合戦として成立させていた環境が既に完全崩壊している中、あちこちに目配せしつつよくぞここまでそういう「体」でやってきたよと思うのですが、正直「体」としてもとうに限界というか、立っているのがやっという感じがします。
大泉洋はそういう状況下で「景気づけ」するにはうってつけの人選だとは思うのですが、それでも様々なジャンル・世代の楽曲に対して同じテンションで「ブラボー!ブラボー!」と叫んでいることにはもう違和感を感じざるを得ず。

何かいろいろ噂もありますし、実際NHK、「お年寄り」向けっぽい既存番組の終了は公表されましたし、今年の年末どうなるとしてもあまり驚きません。

とりあえず、今回の優勝は小池栄子でお願いします。

2021年解散・活動休止のこと

2021/01/02 ゆくえしれずつれづれ(解散)
2021/01/10 CY8ER(解散)
2021/01/10 LINERNAUTS(活動休止)
2021/01/11 NAZARE(解散)
2021/01/15 Astaroth(無期限活動休止)
2021/01/15 SiXX(解散)
2021/01/23 WILL-O'(活動終了)
2021/01/23 空想ノベル(解散)
2021/01/23 ポポロコネクト(解散)
2021/01/30 マザー(解散)
2021/02/01 L-THE WORLD(活動休止)
2021/02/01 CieLGraVE(解散)
2021/02/09 portablerain(解散)
2021/02/14 死んじゃうじゃんか(活動休止)
2021/02/21 ダブルハピネス(解散)
2021/02/22 Re:Complex(解散)
2021/02/27 10神ACTOR(解散)
2021/03/01 虹のファンタジスタ(全員卒業)
2021/03/01 NEVERLAND(解散)
2021/03/06 SHiSHi(解散)
2021/03/08 HOLOH(解散)
2021/03/10 DAHLIA(活動休止)
2021/03/21 From the Abyss(無期限活動停止)
2021/03/27 Aliene Ma'riage(ラストステージ)
2021/03/31 A応P(活動終了)
2021/03/31 青春高校3年C組(プロジェクト終了)
2021/03/31 TEAM ZENRYOKU(解散)
2021/03/31 Normcore Boyz(活動休止)
2021/03/31 Re:Complex(解散)
2021/04/02 DC/PRG(解散)
2021/04/11 午前零時。(活動終了)
2021/04/16 街人(解散)
2021/04/17 Blu-BiLLioN(解散)
2021/04/18 グーグールル(解散)
2021/04/24 アンアルカ。(解散)
2021/04/26 Vogus Image(無期限活動休止)
2021/04/30 GIRLFRIEND(解散)
2021/05/01 九星隊(解散)
2021/05/09 Halo at 四畳半(活動休止)
2021/05/19 やおね(解散)
2021/05/21 HAKLO(解散)
2021/05/21 バイバイリグレット(解散)
2021/05/28 赤い公園(解散)
2021/05/29 美少女伝説(解散)
2021/05/29 missNERD(解散)
2021/05/30 Maison book girl(削除)
2021/05/31 HAKOBUNE-箱舟-(解散)
2021/05/31 RAMMELLS(解散)
2021/06/01 MeltnooM(解散)
2021/06/10 ぽてんしゃる。(解散)
2021/06/13 UP-DATE(解散)
2021/06/14 ReVision of Sence(解散)
2021/06/16 君の隣のラジかるん(解散)
2021/06/17 DOGMAS(解散)
2021/06/19 アプリカント(解散)
2021/06/19 あゆみくりかまき(解散)
2021/06/20 DESURABBITS(解散)
2021/06/25 ONEPIXCEL(解散)
2021/06/27 Qiara(解散)
2021/06/29 かみやど(活動終了)
2021/06/30 PINK CRES.(解散)
2021/06/30 BLUE(B)LOOD(解散)
2021/06/30 lovely2(活動終了)
2021/07/02 NOW ON AIR(活動休止)
2021/07/04 テスラは泣かない。(活動休止)
2021/07/04 HER NAME IN BLOOD(解散)
2021/07/15 Layne(解散)
2021/07/18 GRAVIRANAI(解散)
2021/07/18 HELLSECT(解散)
2021/07/18 夢色カンタービレ(解散)
2021/07/22 空きっ腹に酒(無期限活動休止)
2021/07/23 こっぺぱんのみみ(解散)
2021/07/23 SPACE PIRATES class ZERO(解散)
2021/07/26 アースピ-auspice-(解散)
2021/07/26 #gaisen(解散)
2021/07/28 Amelie(解散)
2021/07/31 Cellchrome(解散)
2021/07/31 たこやきレインボー(全員卒業)
2021/08/04 OLDCODEX(活動休止)
2021/08/05 LOVE LOCK(活動休止)
2021/08/07 テジナ(解散)
2021/08/07 ロマン急行(解散)
2021/08/17 LOVEBITES(活動休止)
2021/08/21 TOMORROW FOREVER(解散)
2021/08/27 噛ム噛ムバンパイア(解散)
2021/08/28 iLios(現体制終了)
2021/08/29 極上ファンファーレ(解散)
2021/08/29 さくら学院(活動休止)
2021/08/29 FAITH(解散)
2021/08/31 イチドル!!(解散)
2021/08/31 ツルノオンガエシ(解散)
2021/08/31 ツルノシカエシ(解散)
2021/09/04 最高じぇねれーしょん(全員卒業)
2021/09/11 Floral∞p*コレクション(解散)
2021/09/16 河内REDS(活動休止)
2021/09/18 まじかる★びたみん(解散)
2021/09/18 MASH BROWN(解散)
2021/09/19 minus(-)(活動終了)
2021/09/23 ALCYON(解散)
2021/09/23 全力少女R(解散)
2021/09/24 Attractions(活動休止)
2021/09/26 東京パフォーマンスドール(新)(解散)
2021/09/26 マニマニ(解散)
2021/09/27 Foorin(全員卒業)
2021/09/30 IRONBUNNY(解散)
2021/09/30 0PointNine(解散)
2021/10/01 HikuteAmata(現体制解散)
2021/10/03 空想と妄想とキミの恋した世界(解散)
2021/10/03 ジキル卍ハイド(解散)
2021/10/03 爆裂女子(解散)
2021/10/08 LAID BACK OCEAN(解散)
2021/10/10 超絶ベノムちゃん(解散)
2021/10/10 Drop's(活動休止)
2021/10/14 Chou Chou.(解散)
2021/10/20 AQRUSH(解散)
2021/10/25 ステーション♪(解散)
2021/10/30 Awww!(活動終了)
2021/10/31 Ever!BE迷わないっっ!!(解散)
2021/11/01 V6(解散)
2021/11/07 エモらび(解散)
2021/11/07 sweet palet(解散)
2021/11/08 リルミー(解散)
2021/11/10 A PAGE OF PUNK(解散)
2021/11/13 プラスワン(解散)
2021/11/13 ヴィルシーナ(活動休止)
2021/11/16 ラヴェーゼ(解散)
2021/11/17 EviLA(無期限活動休止)
2021/11/18 JE:NOVA(活動休止)
2021/11/21 #匂わせアンリアル(解散)
2021/11/22 GLORIA(解散)
2021/11/24 THE PINBALLS(活動休止)
2021/11/26 アイドル諜報機関LEVEL7(解散)
2021/11/27 逢桜堂(解散)
2021/11/28 スクランブルガム(活動休止)
2021/11/28 ミルキートリック(解散)
2021/11/30 Lily of the valley(現体制終了)
2021/12/05 アイドル演じちゃダメですか?(解散)
2021/12/05 マゼラン(解散)
2021/12/19 Glitter Tears(解散)
2021/12/23 ザ・コインロッカーズ(解散)
2021/12/01 錯乱前戦(活動休止)
2021/12/01 SCAPEGOAT(解散)
2021/12/12 POMY(解散)
2021/12/12 MA7MEL(解散)
2021/12/12 LilyveiL(解散)
2021/12/13 RAKUGAKI(解散)
2021/12/15 DE/CLIO(解散)
2021/12/17 キミノマワリ+(解散)
2021/12/18 トライリープ(解散)
2021/12/22 PEDRO(活動休止)
2021/12/26 [PUZZLE.](解散)
2021/12/27 有頂天トリガー(解散)
2021/12/28 SUNNY CAR WASH(解散)
2021/12/29 どーぷちゃん(解散)
2021/12/29 PARA(解散)
2021/12/30 SILENT SIREN(活動休止)
2021/12/30 道化て鴉(解散)
2021/12/30 PLUMAGE(現体制終了)
2021/12/30 POMERO(解散)
2021/12/31 アマテラス(解散)
2021/12/31 キイチビール&ザ・ホーリーティッツ(解散)
2021/12/31 LAZYgunsBRISKY(活動休止)

2022/01/09 SW!CH(現体制活動終了)
2022/01/09 The Cheserasera(活動休止)
2022/01/16 Angelo(無期限活動休止)
2022/01/16 転校少女*(解散)
2022/01/22 EVERYDAYS(解散)
2022/01/23 アンドゥー(活動終了)
2022/01/24 BENNIE K(活動終了)
2022/01/25 TRiP syndrome(解散)
2022/02/05 吉本坂46(冬眠)
2022/02/25 DIMLIM(解散)
2022/02/26 SOL(解散)
2022/03/30 Scarlet Valse(活動休止)
2022/06/05 predia(解散)
2022/09/XX MIGHTY CROWN(サウンド活動休止)

2023/XX/XX BiSH(解散)

本年これにて終了。ありがとうございました。
もう少し更新増やしたい。がんばります。

第72回紅白歌合戦の歌唱曲のこと

紅白歌合戦の歌唱曲が発表されたので、「歌唱曲がいつリリースされたのか、売れた曲なのか、過去紅白で何回歌ったのか」の一覧を今年もやります。
曲名の後のカッコ内の数値が過去に歌った回数。数字無しは初披露。年はリリース年でカッコ内はシングル(フィジカル)の売上数。*が付いているのはカバー曲。

歌手名 曲名 発表年(売上)
AI アルデバラン 2021(配信)
あいみょん 愛を知るまでは 2021(17,400)
石川さゆり 津軽海峡・冬景色(12) 1977(727,000)
Awsome City Club 勿忘 2021(アルバム)
上白石萌音 夜明けをくちずさめたら 2020(アルバム)
坂本冬美 夜桜お七(8) 1994(149,000)
櫻坂46 流れ弾 2021(427,000)
天童よしみ あんたの花道(4) 2002(114,000)
東京事変 緑酒 2021(アルバム)
NiziU Take a picture 2021(372,000)
乃木坂46 きっかけ 2016(アルバム)
Perfume ポリゴンウェイヴ 2021(31,100)
BiSH プロミスザスター 2017(25,800)
日向坂46 君しか勝たん 2021(554,000)
松田聖子    
MISIA 明日へ 2011(アルバム)
水森かおり いい日旅立ち* 2000(アルバム)
milet Fly High 2021(配信)
millennium parade×Belle U 2021(28,000)
薬師丸ひろ子 Woman "Wの悲劇"(2) 1984(373,000)
YOASOBI 群青 2020(アルバム)
LiSA 明け星 2021(63,400)
     
KAT-TUN Real Face #2 2006(1,046,000)
関ジャニ∞ Re:LIVE 2020(351,000)
King & Prince 恋降る月夜に君想ふ 2021(473,000)
郷ひろみ 2億4千万の瞳(6) 1984(213,000)
GENERATIONS Make Me Better 2021(アルバム)
純烈 君がそばにいるから 2021(48,000)
鈴木雅之 め組のひと 1983(622,000)
SixTones マスカラ 2021(545,000)
Snow Man D.D. 2020(1,818,000)
DISH// 2017(47,200)
BUMP OF CHICKEN なないろ 2021(未集計)
氷川きよし 歌は我が命* 2019(アルバム)
平井大 Stand by me, Stand by you 2020(アルバム)
福山雅治 道標(2) 2009(アルバム)
星野源 不思議 2021(151,000)
布袋寅泰 さらば青春の光 1993(469,000)
まふまふ 命に嫌われている。* 2020(配信)
三山ひろし 浮世傘 2021(12,000)
宮本浩次 夜明けのうた 2020(アルバム)
山内惠介 有楽町で逢いましょう*  
ゆず 2009(76,400)

「め組のひと」はラッツ&スター期の曲ですが、もう本人曲として。あとKAT-TUNは「Real Face #2」なので正確には2018年の曲ですが、数値は2006年のデビュー曲のものを入れています。

正直「売り上げ枚数」は今や目安にもなりにくいという気持ちはありますが、どうしようもなく。それでも全体を眺めた感触として、去年までと少し変わっているような気がします。

決定的なのは「メドレー」と銘打たれた演目が完全に消えたこと。
これまで割と嵐がメドレー好きというか、嵐は出場12回で単独曲での披露は結局一度もなかったのですが、嵐の出場が途絶えたと同時に「メドレー」も消滅。

確かに最近はミュージシャンよりも楽曲を単純に評価する傾向が強い世の中ですし、民放の音楽番組でも長丁場のものであれば披露曲を事前に明示するのが常ですから、そういう流れに沿ったものであろうと推測します。

そしてもう一点、割とエグいと思ったのは演歌勢の扱われよう。石川さゆり・坂本冬美・天童よしみはだいたいいつも通りの「よく知られた曲を歌っとけ」状態で、特に石川さゆりは「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」を毎年交互に歌うルーティーンを2007年から継続中ですが、ここまでずっとオリジナル曲を歌唱してきた水森かおり・氷川きよし・山内惠介がカバー曲枠になりました。
何かもう紅白の演出の「駒」にならざるを得ない、今の演歌の劣勢を象徴するような状況。
三山ひろしは相変わらずけん玉企画のため楽曲はあまり耳に入らないのでいつも通りですが。
いつまでけん玉引っ張るんだという気持ちはすごくあります。

あと、東京事変の「緑酒」とまふまふの「命に嫌われている。」は紅白の舞台に「この曲を敢えて選んできた」感があります。
まふまふは何ぼでもオリジナル曲持っているのにボカロのカバーのこれっていうのはもう、この歌詞を紅白で歌いたいだけなんじゃないかと思います。気持ちはすごくわかります。

ただそれでもやっぱり今年は全体的に「弱い」と思います。これだけでは。
ゲーム&アニメの企画は発表されていますが、まだギリギリで何か出て来そうな気がします。
出てこないのであれば、NHKはもう今後もことさらに頑張らなくなるのではないかと思います。そういう見切りをつけても、そろそろいいような気もするんだ。

2021年ブックオフオンライン年間ランキングのこと

日本最強に地獄度の高い年間ランキング、2021年版が出てまいりましたので紹介します。

2021年ブックオフオンライン年間ランキング(CD)

過去からのランキングを一覧にしたのがこちら。

f:id:wasteofpops:20211221001837p:plain

2013年以降、ジャンルごとのランク付けになったりとかもありましたが、2016年以降は単純なベスト20が発表されていますので見やすくなりました。そしてこの10年近く上位に登場するアルバムがほとんど変わっていません。
相変わらず1990年代半ば以降2000年代までにリリースされた有名ミュージシャンのベストアルバムが、買って売ってを繰り返してグルグル回っているだけの悲惨なランキングではあるのですが、ただ今年は特筆すべき出来事が。

過去ランキングを追えた2013年まで遡っても、「2010年以降にリリースされたオリジナル・アルバム」がベスト20以内にランクインしたのは、宇多田ヒカルの「Fantome」だけだったのですが、今年は藤井風の「HELP EVER HURT NEVER」・米津玄師の「STRAY SHEEP」と、一気に2作が入りました。

確かにどちらのアルバムも程よくメディアで紹介されていましたし、特に藤井風の場合は素性がよくわからんので即新品を買うというところまで腹を括れず、とりあえず安く入手できる形で買ってみるというアクションになったのでは、という推測はできるのですが、2019年以前にもそういうミュージシャンが全くいなかったわけでもなく、正直明確な理由はわかりません。
近所の店舗がガンガン減って、生活圏では新譜も中古も買えないという人も増えているでしょうから、だったらどっちもボタン押すだけですから中古盤に抵抗がない人であればそりゃ安い中古の方を選ぶよね、という理由とかもあるかもしれん。

で、ミスチルのベスト2作のうち「1992-1995」の方が売れていたり「Atomic Heart」がランクインしたり、ユーミンやスピッツは最近の方のベストではなく過去の方のベストが上位に来ていることから察することができるのは、これ「ミスチルのベスト盤が欲しい」ではなくもっと明確に「聴きたい曲」があってそれを手に入れられればOKというマインドになっている人が一層増えているのでは、ということですが、何となく2013年以降今年まで徐々にそういう傾向が強まっているような、「聴きたい」の幅がどんどん狭まってきているような気も、しなくはないです。

そもそもあれだけ馬鹿みたいにCDが売れていた時代の方が異常っちゃ異常だったわけですし、さらにサブスクもCDが売れなくなった理由ではありますが、相当数の人にとって「音楽の有り様」が変わってきているというのも、あるんじゃないかと思います。