入場で並ぶことも覚悟して、定時30分前に会社抜け出したのですが、思いの外あっさり入場できて拍子抜ける。座席も普段VIVA LA ROCKで全体見やすくてここがいいわと毎年陣取っているあたりに近く、大変に快適。
Joshua Tree型の花道とセンターステージが伸びていてかっこいい。そして馬鹿でかいステージとビジョン。
Hot Chip、!!!と、バンドなんだけど少なくとも音源については普通のバンドっぽくない感じのバンドのライブを立て続けに観たことになるわけですが、もう各バンドとも全然違う。
高性能人力ダンスミュージックマシーンと化すHot Chip、ルーズさすら伴うマッドチェスターな空気感を醸す!!!、そしてMetronomyもまた独特で。
The Cureっぽいの、Princeっぽいの、PixiesとNirvanaの合いの子っぽいの、よくわかんないけど間違いなく80年代エレポップっぽいの。ルーツ垂れ流し状態。演奏は下手だ。でも、ここまで「俺らいろんな音楽大好きで演奏するのも大好きです!」をあからさまにされたら、もう笑っちゃうしかないし、一緒に「俺も大好きだ!」っていう気持ちになるしかなく、結果として「滅茶苦茶楽しい」。
正直満員ではない。
ただ、このタイミングで2日間で計4公演埋められるだけのパワーが今あるとは確かに思えないのでやむを得ない。
でも、一発目「Marvellous」からほぼベストヒット状態、というか来日前のインタビューでは「30年の間にリリースしてきた楽曲を演奏する予定」と言っておきながら、Careの「Flaming Sword」まで俺ヴォーカルでぶっ込んできて、「Best of Lightning Seeds」ではなく「Best of Ian Broudie」な佇まい。すごくいい。
「The Life of Riley」は確実にアガるアレンジになってるし、もちろん「Three Lions」は会場中ブチ上がるし、何よりも楽しそうに歌い弾くIan Broudie先生が目の前にいる。ついでに名前と見た目からして息子もギタリストとして参加。Broudie祭り。
CDはシングルからだいたい全部持っているので私は大丈夫なのですが、でも一緒に行った先輩が気付くに「初期の2枚だけストリーミングに解禁されてない」。見てみたら本当に3rd以降はあるのに「Cloudcuckooland」と「Sense」だけない。
これ一体どういうことかと考えたのですが、CD最盛期の「何でCDで出ないの」問題と同じ原因ではないかと。要するに「マスター失くしちゃった」問題。
例えばDead Or Aliveのメジャー前のゴシック期のシングル群がCDでも一切出てこなかった理由はそれとか言われてますし、CD音源あればそこからリマスター頑張れば何とかなるのかもしれませんが、頑張った分のコストの元が取れるだけの見込みがなければたぶん誰も頑張らないし。